前回の記事では、フォロー&リツイートキャンペーンを行う前に準備しておきたいことについて解説しました。せっかくキャンペーンをやるのであれば、少しでも大きな成果に結び付けたいですよね。そこで検討していただくのが、Twitter広告です。準備が完了し、予算も決まったら、Twitter広告出稿の設定をしてみましょう。

Twitter広告の目的や種類はいくつかありますが、今回は「投稿のリーチを伸ばす」広告について解説したいと思います。キャンペーン投稿をツイートして、その投稿をより多くの人に見てもらうための広告になります。

既にTwitterのタイムラインに投稿済みのツイートを使って広告を展開していきますので、あらかじめキャンペーン用の投稿を行っておいてください。

Twitter広告画面へアクセスしよう

Twitter広告を出稿する場合、まずは以下の広告用画面にアクセスします。
https://ads.twitter.com/

Twitterのアカウントでログインします。Twitterアカウントがない場合は、新規で登録をしてください。

はじめてTwitterの広告機能を使う場合、企業情報や担当者名などを入力し、クレジットカードを登録する画面が表示されます。画面の指示にしたがって必要な登録を済ませてください。(最初の1回のみ)
登録した内容はあとから変更することもできます。

キャンペーンを作成しよう

「キャンペーンの作成」ボタンをクリックします。

広告キャンペーンの目的を選択する画面が表示されます。
今回は、キャンペーン投稿をより多くの人に拡散させるのが目的なので「リーチ」を選択し、下にある「次へ」のボタンをクリックします。

キャンペーンの詳細画面でキャンペーンの名称やクレジットカードの選択(複数登録がある場合)を行います。キャンペーン名は管理用なので任意でOKです。わかりやすい名前を付けておきましょう。

Twitter広告の予算やターゲットなどを設定しよう

次に広告の予算や広告の期間、ターゲットなどの詳細を設定します。実際には縦に長い一画面ですが、ここではセクションごとに区切って解説していきます。

【1】広告グループ名、予算とスケジュールを設定

①広告のグループ名を入力します。名称は任意です。
②グループの日別予算と全体の予算を決めて金額を入力します。
③広告の開始日を設定します。
④「無期限に適用」の前についているチェックをはずすと終了日を入力できます。
⑤終了日を設定します。

【2】配信について設定

次に配信の設定をしますが、この画面は初期設定のままでもOKです。

【3】オーディエンスの特性と端末の設定

「オーディエンスの特性」「端末」の画面で、投稿を届けたい対象者を絞っていきます。

①性別を選択できます。
②年齢の範囲を選択できます。
③ユーザーのエリアを絞り込むことができます。県ごと、区や市ごとに設定できます。複数のエリア設定も可能。
④必要があればユーザーの端末についても設定します。スマートフォンユーザーだけに広告を出したい、あるいはPCユーザーのみといった場合は、この設定を使うとよいでしょう。

【4】オーディエンス、ターゲティング機能の設定

さらに詳しく対象者を絞ることができます。
すべての設定が必要というわけではありません。必要な項目だけの設定でOKです。

①あらかじめTwitter側にリストを設定しておくことで使用できるオプションです。
②ユーザーが最近ツイート・検索したキーワードでターゲティングできます。
③自アカウントと類似したアカウントを指定します。複数設定が可能。
④興味関心オプションでは、Twitter側で用意したカテゴリーから選ぶことができます。ビジネスからエンタメ、日用品などさまざまなカテゴリーが用意されています。
⑤任意の映画やテレビ番組に反応しているユーザーを対象として指定できます。
⑥任意のイベントに反応しているユーザーを対象として指定できます。
⑦ユーザーが興味を持っている会話のトピックを指定できます。

各設定が終わったら、画面右下の「次へ」ボタンをクリックしましょう。

広告内容の詳細を設定しよう

次に広告(投稿)の中身について設定します。
この画面では、新たに広告用の投稿を作成することができますが、あらかじめ投稿しておいたツイートを指定することもできます。後者のパターンで解説します。

「広告の詳細」画面、右上の「既存の広告を使う」をクリックします。

投稿したツイートの一覧が表示されるので、広告として使用する投稿の左にあるボタンにチェックを入れます。選択したら、画面右下の「広告を選択」ボタンをクリックしましょう。

画面が切り替わったら、右下の「次へ」ボタンをクリックします。

最終確認の画面が表示されます。内容がOKであれば、右下の「キャンペーンを開始」ボタンをクリックしましょう。

広告が開始されます。

途中で止めることもできる

Twitter広告は途中で停止することもできます。広告のトップ画面に現在出稿中の一覧が表示されるので、停止したい場合にはボタンをクリックしましょう。
同じボタンをクリックで再開することもできます。

慣れないうちは、経過を見つつ必要があれば広告停止をし、ターゲティングの見直しなどをしながら運用するとよいでしょう。

Twitter社が公式に提供している「広告のはじめ方」というPDF冊子があります。初めて広告機能を使うのであれば、ぜひこちらも読んでみてください。

まとめ

今回は、Twitter広告の具体的な設定方法について解説しました。広告の種類はいくつもありますが、フォロー&リツイートキャンペーンを実施する場合、リーチを増やす形式を選択して出稿するとよいでしょう。

もちろん広告をかけずにキャンペーンを実施する方法もありますが、Twitter広告を組み合わせることでより大きな成果が期待できます。予算を検討しつつ導入してみましょう。

著者プロフィール

志鎌 真奈美(しかま まなみ)

チーフSNSマネージャー/Shikama.net代表。97年からウェブ制作を開始し5年間の会社員生活を経て2002年に独立。ウェブ制作のほか、IT・ウェブ活用のコンサルティングやSNS導入・活用支援、講師業にも従事。書籍4冊執筆、教員経験あり。
https://shikama.net/ @shikama75(Twitter/Instagram)