ギーク女子・池澤あやかがワイヤレスドッキング可能なWiGig搭載2-in-1PCを使ってみた



働き方を変える救世主!日本HP『HP Elite x2 1012 G1』

オフィスでは大画面で、モバイル時には作業に合わせて形態を変えたい。そんな望みを叶えてくれる日本HPの2-in-1PC『HP Elite x2 1012 G1』を、タレントでありながら、プログラマーとしても活躍中のギーク女子 池澤あやかさんが試用レポート!

文/池澤あやか、構成/中山智、写真/岡田清孝、ヘアメイク/大八木智之(éclat)


タレント
池澤あやか
@ikeay
第6回東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞に選ばれ、女優・タレントとして活躍する一方、慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)在学中にプログラミングに目覚め、Ruby界では女神と呼ばれるほどに。大学卒業後もプログラミングができるタレントという特技を活かして活動中。自身のプログラミングとの出会いを綴った著書、『アイディアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房刊)が発売中。

液晶ペンタブレットのように使えるペンが手書き作業に最適

タレントとしてのお仕事とあわせて、プログラマーとしても活動している池澤あやかです。タレントとプログラマーという組み合わせは意外と思われるかもしれませんが、実は結構相性がいいんです。プログラミングはPCとインターネットに接続できる環境さえあればどこでもできるので、移動や待ち時間の多いタレント業と両立できちゃうんですよ。

というわけで、プログラミングをするときはノマドになるので、持ち運んで使うノートPCにはこだわりたいところ。そんな私にオススメされたのが日本HPの『HP Elite x2 1012 G1(以下HP Elite x2)』です。さっそく使ってみました。

HP Elite x2はディスプレイ部分の本体とキーボードが着脱できる、いわゆる「2in1タイプ」のPCです。本体だけなら重さは820グラム。キーボードを取り付けても約1.2キログラムと日頃から持ち運んで使うにはピッタリの重さです。

HP Elite x2でまず気に入ったのが付属のペン。プログラミングというとデジタルな作業が多いような気がしますが、実は大まかな設計を考えたりするときは、手書きで描いています。それと私は工作も好きで、そのラフスケッチなんかも描く機会が多いんですよ。

最近はPCとは別に、タブレットとペンを使ってこういったイラストや図を描いているのですが、これだとPCとタブレット両方持ち運ぶ必要があって不便です。でもHP Elite x2なら1台ですんじゃうわけです。

▲写真のレタッチもペンでラクラク

ペンの書き味も、紙と本物のペンを使っているような感覚で文字なども違和感なく書けます。それと本体のキックスタンドが最大150度まで開けるので、いわゆる液タブ(液晶ペンタブレット)と同じように使えるのも便利です。実はタブレットを購入するときに液タブとどっちにしようか迷ったすえ、モバイルで使うことを優先に液タブをあきらめたんです。でもこのHP Elite x2なら、液タブのように活用もできますね。

▲スタンドを最大まで開けば、液タブ風に使えます

ちなみに背面のキックスタンドは結構細くて剛性は大丈夫なのかなと気になりましたが、スタンドの部分は素材にチタンを使っているようで問題なしです。そのほか本体はアルミの削り出しで、コーナーの仕上げとかも丁寧な作りで高級感もバッチリです。

ファンレス設計でキータッチも静音仕様

着脱式のキーボードの場合、タイピングの品質が気になるところですが、HP Elite x2のキーボードはアルミ製でガッチリしていて、ストロークも1.5ミリと十分なので、しっかりとタイピングできるのが気に入りました。キー配列もクセがなくって、一般的なクラムシェルのノートPCと同じ感覚でタイピングできます。

▲タイピングしやすいのでカフェとかでも作業に集中できます

それにタイプ音も静かなのがいいですね。ちょっと静かなカフェとかコワーキングスペースだと、音が気になるじゃないですか。回りを気にしてタイピングできないのは辛いので、静かなキーボードはウレシイですね。

▲キーが光るのでちょっと暗いところでも作業がしやすいです

音と言えば、本体はCPUにインテルのCore mプロセッサーを搭載していてファンレス設計なので動作中は静かです。そんなに負荷の掛からないテキスト作業でも、ウィルスチェックとかがバックグラウンドで動作すると、思いがけずファンが回り始めたりしてビックリすることもありますが、これなら安心です。

外出先で作業をする場合、インターネットへの接続環境もポイントになってきますが、HP Elite x2にはWi-FiだけでなくLTE搭載モデルがあるのもいいですね。スマホでテザリングしなくても電波が入る場所ならどこでもサッとインターネットにつなげて作業ができます。これってモバイルワークするビジネスマンには重要なポイントじゃないですか?

どこでもインターネットできるおかげで、メールの返信とかウェブサイトのチェックくらいなら、キーボードを付けずにタブレットとして作業もできる手軽さもポイントです。PDFの仕様書とかに手書きでササッとメモを書き込んでメールで送信とか、ちょっとできるビジネスマンみたいじゃないですか(笑)。

▲本体だけでタブレットとして手軽に使えるのも気に入ってます

ワイヤレスでディスプレイに接続が快適すぎる

HP Elite x2でおもしろいなと思ったのが「ワイヤレスドッキング機能」です。私の場合、プログラミングは外出先だけでなく、自宅でも作業します。そのときは外付けのディスプレイにつなげているのですが、その都度ディスプレイケーブルを接続が意外にめんどう。頻繁に抜き差しするので、ケーブルの皮膜が破れてしまうこともよくあります。

それが『HPアドバンスド無線ドッキングステーション』を使うと、ワイヤレスでディスプレイやUSB接続の周辺機器が使えちゃうんです。帰宅してHP Elite x2を起動させるだけ。ケーブルを挿し込む作業なしで、スムーズにプログラミングへと没入できるわけです。

▲HP Elite x2 1012 G1とHPアドバンスド無線ドッキングステーションはワイヤレスで接続なので、近づけるだけでオーケーです

HPアドバンスド無線ドッキングステーションにはDisplayPortが2つとRGBがひとつあって最大2画面、HP Elite x2と合わせれば最大3画面でのマルチディスプレイ環境が作れます。さらにUSBは4つあるので、外付けHDDや光学ドライブ、ドキュメントスキャナーといった周辺機器もつなげておけます。

▲手のひらにのるサイズなのに、ディスプレイやプリンターまでいろいろ接続できます

▲ポート類も豊富で、デスクトップPCなみの拡張性が実現できます

もちろんキーボードやマウスも接続可能。ノートPCに外部ディスプレイとつなげて使うときはディスプレイの配置の関係で、外付けキーボードのほうが使いやすいケースも多いですからね。

▲自宅や事務所ではお気に入りのキーボードが使えます

これだけのアイテムをつなげて使えるということは、“デスクトップPC環境”といっても過言はないでしょう。2in1というよりは、タブレット、ノートPC、デスクトップPCの3in1ですね。

ワイヤレスでの接続というと遅延が気になるところですが、WiGig(IEEE802.11ad)という技術が使われていて、60GHz帯を使った通信で最大7Gbpsと超高速。レスポンスの悪さは感じられません。逆にHPアドバンスド無線ドッキングステーションには有線LANポートも装備しているのですが、本体でWi-Fiにつなげるよりも、この有線LANポートからワイヤレスドッキング機能でインターネットに接続するほうが速いことも。

ということでHP Elite x2使ってみましたが、オフィスワークもしつつ、外回りの多いビジネスマンにはピッタリじゃないかなと思います。外出先では手軽に使えるノートPCやタブレットとして。会社に戻ればHPアドバンスド無線ドッキングステーションでデスクトップPCとして使えるわけです。

さらにペンを使って資料に書き込みしたり、プレゼンに活用したり。手書きの線ってデジタルなキッチリした線よりも目に止まりやすく注目してほしいところで活用するといいでしょう。1台でマルチになんにでも使えるHP Elite x2。こんなマシンを私も使いこなしてみたいです!!