池澤あやかの 体験!スマートワークテクノロジー - 第9回

池澤さんの本領発揮!? 簡単にアプリ化してバラバラな情報やツールを1つに集約

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REST APIを使えばさらに情報を連携させられる

続いて大竹さんが取り出したのがLINEの「Clova Friends」。REST APIを使ったデモを行なってくれました。

大竹 「ねぇClova、kintoneを開いて」

Clova 「こんにちは。このスキルではkintoneのFAQアプリを検索することができます。何について知りたいですか?」

大竹 「交通費申請について教えて」

Clova 「交通費申請アプリで申請してください。毎月月末の締め日までに申請し、総務まで印刷して提出してください……」

大竹 「というように、僕がClovaに話しかけると、Clovaが質問に答えてくれるんですが、答えてくれるネタはどこにあるのかというと、kintoneのアプリに書かれているんです」

池澤 「おぉぉぉ」

大竹 「Clovaに話しかけたら、kintoneからデータを取ってきて話すようになっています。喋らせたい内容は、kintone内で管理しています」

池澤 「それは便利! 総務に繰り返しくる質問対応とかに使えそうですね。癒されるし」

大竹 「そうですね(笑)池澤さんが、コネクティッドロック関連で使うアプリを作るときに、会社で作ったAPIが叩かれたらkintoneへ情報を飛ばして、それをもとにAPIを使って顧客情報などと結びつけたとおっしゃってましたよね。 実はそのとき、使ったのはrecord.JSONなんですが、ここで使っているのはrecords.JSONです。全件検索で、どこのどういった情報を取ってくるのか、といったプログラムができます」

池澤 「ちょっとマニアックな話になってきましたね(笑)」

Clovaで試してみる池澤さん。答えの内容を書き換えて試してみると、ちゃんと喋ってくれた

池澤さんのムチャぶりアイディアをkintoneで実現!?

さらに大竹さんは、Raspberry Piなどの各種マイコンやmesh、Philips hueなど、たくさん並べだしました。

大竹 「実はまだまだつながるものがいっぱいありまして、ここに並べたものはすべてつながります。そこで今回は、池澤さんにkintoneとこうしたものを使ってどんなことをさせたいか考えていただきたいのですが」

山田 「池澤さんが言ったことを、あとで実装して開発コミュニティーサイト『cybozu developer network』で公開します」

池澤 「え、そうなんですか? それじゃあすごい難しいやつにしよう(笑)。たとえば目覚ましとかできますか? 上司がkintone上から部下の起こしたい時間を設定して、何かを使って起こすんだけど、それを止めるときはmeshを振らないと止まらない」

 ここから、池澤さんと山田さんはどんなシチュエーションなのか妄想の世界に突入します。

池澤 「遅刻して来る後輩がいて、その人の朝を管理したい」

山田 「何回言ってもいつも15分遅れな後輩。そんな彼を早めに起こすためのプログラム」

池澤 「kintoneに起こしたい時間を登録するとスマートスピーカーで起こす。そしてmeshを100回振ったら止まる」

山田 「それは起きそう! 彼は目覚ましを消すと寝ちゃうんです。だから100回は必須!」

池澤 「音だけでなく顔の目の前の電気が点く(笑)」

山田 「いいね。これによって彼は5分前に着くようになった!(笑)。ちょっと業務も絡めて、朝起きたときに今日行く商談先の顧客情報もがスマホにパッと出てくるのはどう?」

池澤 「おぉぉ、世界が広がってきた!」

大竹 「えっ(笑)。まぁ、いいけど(笑)」

山田 「めざましの音は、池澤さんボイスにしよう!」

大竹 「いきなり複雑な連携で、私の想定外だったので、不意のボディーブローを受けたような感じです(笑)。kintoneをハブにすれば、なんでも連携できますよという話をしたかったのですが、無茶振りされました(笑)」

池澤 「大竹さんの実装、楽しみにしてます! 期待してます!」

このあと、大竹さんが持ってきた小道具たちを触って、さらなるシナリオを考える池澤さんと山田さん。起こす音声を池澤さんがやることになる!?

簡単にアプリを実装できるから制作コストも抑えられる

山田 「kintoneを使うことで、バラバラになりがちな情報やツールのをまとめることができます。基幹システムや経費精算などの専門的なシステムの入力フォームとして使ったり、チャットサービスで分散しがちな情報をまとめる場所として使ったり。kintoneに情報を集めることができるので、kintoneさえ見れば、仕事が進められる環境が整います。私みたいなプログラミングができない現場の人でも業務に使えるシステムを用意することもできれば、プログラミングが好きでカスタマイズしたいという池澤さんタイプにも対応できるので幅広く利用いただけます」

大竹 「カスタマイズは、意外と機能がいっぱいあるように見えて、実はできることを絞っている部分もあり、より使いたければ連携させて、kintoneだけではなくいろんな世界とつながりましょうという感じですね」

 さまざまなシステムを連携させるアプリを1から作るとかなりの労力がかかります。でもkintoneがあれば、すでにあるサンプルアプリを利用して簡単に構築でき、プラグインやAPIを活用すればさらに実現できることの幅が広がります。

 たとえエンジニアがいない会社でも、必要なアプリを実装してくれるパートナー企業も多数あるため、困ることはないでしょう。kintoneのことをもっと知りたいなら、30日間の無料のお試しや、一年を通して開催しているセミナー、ハンズオンなどもやっているとのことなので、一度参加してみればどんな事ができるのか具体的な姿が見えてくるはずです。

 最後に、kintoneのカスタマイズを体験してみての感想は?

池澤 「使っていない機能がいっぱいありすぎて、さまざまな可能性があるんだと思いながらも、これで使えるってバレたらまた仕事が降ってきそうなので、黙っておこうと思いました(笑)。kintoneのいいところは、アプリを別途1から作らなくてもいいところですね。エンジニアの数は限られているので、いろんなプロジェクトを走らせるとき規模が小さい会社ほど難しいので、kintoneがあればこの部分は作らなくていいとか、そういった節約ができると思います。

 ぶっちゃけ、初めて使ったのにあんまり工数がかからなかったんですよ。チュートリアルを見たらすぐにできちゃったので」

大竹 「やはりエンジニアですね」

山田 「かっこいいね(笑)」

 すぐに理解できてしまうエンジニアの池澤さんですが、誰でも簡単にアプリを作れるのがkintoneのいいところ。業務効率を改善すべく、たくさんのアプリを登録してコスパよく運用していくことをオススメします。

今回紹介したソリューション

業務システムがスグに使えるクラウドサービス「kintone」

 業務に課題が生じても、それを解決するためのシステムの開発には時間とコストがかかるため、課題が放置されがちです。そこでkintoneを使えば現場が必要とする業務システムを、誰でも簡単に短時間で利用できるようになります。kintoneはマウスのドラッグ&ドロップ操作とキーボード入力操作だけで、データベースとプロセス管理、コミュニケーションが一体化した業務システムが作成できます。職種・業種別に50種類以上のテンプレートが用意されているほか、社内にあるExcelやCSVデータも利用できます。kintoneで作った業務システムはクラウドで管理されるため、スマートフォンやタブレットなどモバイル活用ができてワークスタイル変革に最適です。

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