筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。
2019/03/26
働き方改革は自分で行う「自分働き方改革(ジバラ)」を推奨する連載。発想やアイデアの整理方法を紹介する2回目をお届けする。前回は付せんを使ったアイデアの整理方法を紹介した。今回は、アプリを利用しフローチャートで整理する方法を解説する。
文/戸田 覚
フローチャートを作れるアプリは数多く、ExcelやPowerPointでも作成可能。とはいえ、これらのアプリでは作図機能で作っていくことになるので、大きなチャートを素早く作るのには向かない。
個人的に最も優れていると思っているのは、Mac向けのアプリOmniGraffleだが、チャート作成のためにだけに、Macや安価なアプリを手に入れるのはナンセンスだ。次善のアプリとしておすすめなのは、Windowsストアアプリの「Mind Maps Classic」だ。ただ、他のアプリでも使いやすければOKだ。マインドマップアプリを利用するのだが、そもそもマインドマップを作りたいのではなく、チャートを作るのが目的だ。だから、チャートが作りやすければこと足りる。
Mind Maps Classicを起動したら、まず、タイトルを入力してキーワードを並べていく。ある程度数がまとまるまでは、線でつなげてチャートにしないほうがいい。関連が見え始めたらつないでいこう。
Mind Maps Classicを起動したら、タイトルに加え販促のために思いついたキーワードを入力する
Mind Maps Classicは、アウトライン形式でも入力できるので、最初はここで情報を並べてもいい
チャートの接続は、階層を考えて作業する。基本的な考え方は、付せんを利用したときと同様だ。
Mind Maps Classicでは、1つの項目をクリックして選択した状態で、別の項目をクリックすれば自動的に線で接続される。とても簡単で作業性がいい。間違ってラインが引かれたら、同じ作業を繰り返すだけだ。つまり、クリックするだけで項目を自由に接続できるのだ。
見やすくするためには、各項目を移動して位置を調整していけばOKだ。項目を接続しながら、新しいアイデアが出てきたら追記していく。基本は連想なので、そう悩まないはずだ。付せんと違って色を自由に変えられるのも大きなメリットだ。今回のような販促のキーワードを探すなら、顧客視点で嬉しいことと、売り手視点で伝えたいことの色を変更しても良いだろう。
項目を連続してクリックするとラインで接続できる
項目をクリックして、空白の部分をクリックすれば接続する新しい項目を作成可能。慣れるとかなり使いやすい
位置を調整して見やすくしよう
ある程度項目が出尽くしたら、全体を見渡してより関連性があるものを接続していこう。今回の例なら、デザインがよいことと、軽いことはどちらも「持ち歩き」のプラスポイントになる。付せんと違って、複雑に絡み合うキーワードも連携させることができるわけだ。
こんな作業を繰り返していくと、キーワードになるポイントをあぶり出すことができるはずだ。
また、ある程度チャートが完成したら、同じ仕事をしているメンバーに見せて意見を聞いてもいいだろう。新しい項目を追加してもらえたり、別の見方が出てくるだろう。なんとなく、口頭で相談しているのとは違って、具体的な意見を引き出しやすくなるはずだ。
実際には、もっと大きく情報量の多いチャートができあがることになるが、基本的には情報を並べて関連性を考えていくだけだ。この作業で頭の中で漫然と考えていたことをすべて取りだして、スッキリと整理できるようになる。
付せんと違って1つの項目に複数の線を引けるので関連付けやすい
ラインで接続しながら整理していくことで、キーワードを見つけていくことができるはずだ
実際に僕が講演内容を考えるために作ったチャート。あっという間に、このくらいの大きさになってしまう
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。
ジャイアン鈴木の「仕事が捗るガジェット」 - 第46回
小規模店舗でリーズナブルにWi-Fi環境を構築する無線LANルーター「Aruba Instant On AP11D」
池澤あやかのサブスク研究室-第1回
サブスク乱用で経理が涙目! 救世主となる「iKAZUCHI(雷)」って何?
【第91回】テーマを変更してMicrosoft Officeを楽しく使おう
【第92回】実はかなり便利なMacのMicrosoft Office(1)
もっと知りたい! Pickup スマートワーク用語
第4回 ペーパーレス化と電子印鑑
コロナに負けない!【9】東京都豊島区
全国の自治体から問い合わせが相次ぐ、「テレワーク先進区役所」
【第3回】ベンチャー女優・寺田有希さんから学ぶ――これからのビジネスパーソンに求められる働き方
【第2回】ベンチャー女優・寺田有希さんから学ぶ――これからのビジネスパーソンに求められる働き方
提案側にもスキルが求められている!今、把握すべきリモートワーク未導入・未定着企業の課題と対策方法
【第25回】差し込み印刷を使えるようにしておこう(1)
スマホを存分に使い倒せる20GBプランの使い道を本気で計算すると……
仕事も遊びもスマホで完結する超大容量50GBプランで何ができるか計算してみた
【第11回】Excelから簡単に分析できるPowerBI超入門(1)
【第34回】スマホのExcelでここまでできる(1)
【第90回】Excelで組織図などをサクッと作成できるアドイン
【第85回】ChromebookでOfficeを使う(1)
Microsoft Teams で完結! スケジュール共有機能「ScheduleLook for Microsoft Teams」
Surfaceとケーブル1本で接続 生産性が上がるSurface専用EIZOモニター
デュアルディスプレイ環境による業務効率化をUSB Type-Cとデイジーチェーンで実現
Wordで作成した重要文書の改訂作業を効率化するプラグインソフト
WindowsやMacなど複数のPCで周辺機器を共有できる切替器
Office365にアドオンして使える勤怠管理「ネクストセットタイムカード」
社内打ち合わせ・商談・大規模な会議まで使えるWeb会議「Zoom」
複写帳票を社内のプリンターで印刷できるノーカーボン用紙
ビデオカメラや一眼レフカメラをWebカメラとして活用できるキャプチャーユニット
13.3インチのモバイルディスプレイでテレワークの業務環境を改善