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2019/05/31

ワーキング革命 - 第38回

環境復元ソフトで擬似シンクライアントに――「HD革命/WinProtector Ver.8」


ITを活用した新しい働き方にとって、PCの持ち出しは必須といえる。しかし、社内のIT管理部門にとって、持ち出したPCからの情報漏えいは大きな懸念事項になる。そこで注目されているのが、イーディーコントライブが提供する環境復元ソリューション「HD革命/WinProtector Ver.8」だ。安価で安全な擬似シンクライアントの実現で、持ち出しPCの情報漏えいを防ぐ。

文/田中亘


この記事は、ICTサプライヤーのためのビジネスチャンス発見マガジン「月刊PC-Webzine」(毎月25日発売)からの転載です。

公式サイトはこちら→ PC-Webzine

シンクライアントやVDIはコストがかかる

 いつでもどこでも社内にいるかのように仕事をするためには、PCの持ち出しは必須といえる。しかし、企業情報や顧客データ、商談関連の数字が入ったPCを外に持ち出せば、情報漏えいの危険がつきまとう。どんなに慎重にPCを携行していたとしても、うっかり置き忘れたり、盗難の被害にあったり、通信中にハッキングされたりする心配がある。

 こうした危険から持ち出しPCを守るために、これまでにもいくつかのソリューションが登場してきた。その代表格が、シンクライアントとVDI(仮想デスクトップ環境)だ。シンクライアントは、その名前が示すようにシン(thin:薄い、細い)なPC環境を提供する。その反対に、一般的に使われているPCは、多機能のOSとOfficeなどのリッチなアプリケーションが利用できることから、リッチとかファット(fat:充実した、太い)クライアントと呼ばれている。シンはファットの反意語であり、必要最小限のことができる端末を意味している。

 シンクライアントの歴史は古く、まだファットクライアントの価格が高かった1990年代の中盤に提唱された。実際にシンクライアントが日本で使われ始めたのは、2000年代の初頭辺りからだ。大手企業が情報セキュリティ対策の一環で、端末にデータを残さないソリューションとして導入を進めてきた。初期のシンクライアントは、ファットクライアントとは異なるアーキテクチャを採用した専用端末を持ち出し用として使うことが多く、導入には専門的なインテグレーションが必要だった。

 専用端末を必要とするシンクライアントに対して、VDIは汎用的なPCで利用できる擬似的なシンクライアント式ソリューションになる。仮想化技術を活用してファットクライアントやタブレット端末などから、Webブラウザーや専用アプリを使い、遠隔的にWindowsデスクトップを操作する。画面に表示されているWindowsは、ネットワークの先にあるサーバーで仮想化されたデスクトップなので、手元の端末にはデータが残らない。PCやタブレットの価格が下がった現在では、シンクライアントに代わるソリューションとして大手企業を中心に導入が進んできた。

 しかし、これらの代表的なセキュリティ対策には、大きな課題があった。導入コストの高さだ。仮想デスクトップを提供するためのサーバー構築やライセンス費用、システムインテグレーション、運用維持などに数千万円単位の投資が必要になるため、導入企業は、大手や情報投資に積極的なユーザーが中心だったのだ。

シャットダウン後は初期状態に戻る

 シンクライアント端末やVDIに代わって、持ち出しPCの情報セキュリティ対策として注目されているソリューションが、イーディーコントライブの「HD革命/WinProtector Ver.8」だ。Windows 10をシャットダウンするときに、ドライブに保存されたデータを消去して、再起動したときには「あらかじめ設定しておいた」初期状態に復元できるソリューションだ。HD革命/WinProtector Ver.8の活用によって、自動復元を利用した持ち出しPCのセキュリティ対策が実現するのだ。

 もともと、インターネットカフェや公共施設のPCなどで、利用者のデータ保護や設備の効率よい運用に活用されてきたソリューションだった。そのため国内の大規模な導入事例では、学校などの文教機関がある。PC教室などで、授業のあとに元の状態に戻す作業を自動化して、円滑な運営をサポートしている。

 そんなHD革命/WinProtectorの仕組みを活用して、持ち出し用PCのデータを保護する事例が増えている。HD革命/WinProtectorは、専用シンクライアント端末やVDIに比べ、導入も容易でライセンス料も安い。だから、持ち出しPCの情報セキュリティ対策に悩んでいる中堅中小企業などにも提案しやすい。また、イーディーコントライブによれば、昨年はWindows 7でVDIを利用していた企業なども、Windows 10へのマイグレーションをきっかけに、HD革命/WinProtectorの導入に切り替えるケースが増えたという。

中小企業から文教市場まで幅広く提案できる

 文教市場だけでも、HD革命/WinProtectorの提案チャンスは非常に多い。特に、マルチベンダーのPCを文教市場に提案するときには、独立系ソフトハウスであるイーディーコントライブのHD革命/WinProtectorを組み合わせた提案が効果的になる。

 すでにシンクライアントやVDIを導入している企業に対しても、Windows 10への移行をきっかけにHD革命/WinProtectorの販売機会は広がる。PCのデータをシャットダウンと同時に自動的にドライブから消去する、というシンプルなソリューションなので、システム管理者も煩雑な管理から解放されて、手間とコストのかからない運用が可能になる。さらに、ネットワーク対応版を活用すれば、複数のクライアントPCの情報の一元的な管理や、利用状況のモニタリングなどが実現する。

 加えて、Windows 10の標準的なドライブ暗号化ソリューションのBitLockerに対応している点も、HD革命/WinProtectorが採用されるポイントになっているという。

 ところで、シャットダウンするたびにドライブのデータが自動的に消去されてしまうと、反対にデータを持ち歩きたいユーザーには、どのように対応すればいいのか疑問に思うかもしれない。常にネットワークに接続していれば、クラウドや社内システムのデータは閲覧できるが、オフラインでは情報が得られない。そこで、イーディーコントライブの主力製品である暗号化USBメモリーが重要になってくる。HD革命/WinProtectorの設定で、特定の暗号化USBメモリーを登録しておけば、オフラインでもデータを利用できるようになるのだ。復元ソリューションから暗号化USBメモリーまで、商材としての提案が広がる。

(PC-Webzine2019年5月号掲載記事)

筆者プロフィール:田中亘

東京生まれ。CM制作、PC販売、ソフト開発&サポートを経て独立。クラウドからスマートデバイス、ゲームからエンタープライズ系まで、広範囲に執筆。代表著書:『できる Windows 95』『できる Word』全シリーズ、『できる Word&Excel 2010』など。

この記事は、ICTサプライヤーのためのビジネスチャンス発見マガジン「月刊PC-Webzine」(毎月25日発売/価格480円)からの転載です。

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