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2020/01/16

今読むべき本はコレだ! おすすめビジネスブックレビュー - 第16回

職場改革する前に! 他社の成功事例をチェックするための一冊


『デジタル仕事が“ササッと終わる”アイデア満載 AI スマホ チャットでつくる働きやすい職場』日経xTECH編

働き方改革関連法の施行以来、違反企業に対する世間の目は厳しい。「職場改革の早期実行を!」と上層部から発破をかけられ焦っている管理職は多いはず。しかしやみくもに動いても実りは見込めない。まずは成功事例を知り、自社に取り入れることが可能か確認することから始めるのが定石だ。今回紹介するムックはその成功事例を丁寧に解説してくれる一冊だ。

文/成田全


失敗例ではなく、よい取り組みと多くの成功例を見て学ぶ

 2019年4月1日、時間外労働の上限規制(残業時間は月45時間まで)や、年5日の年次有給休暇取得を義務化する「働き方改革関連法」が施行された。違反した場合、内容によっては罰金、懲役という罰則を課すという厳しいものだ。すでに9月、電通が社員に違法な長時間残業をさせたとして労働基準監督署からの是正勧告があったという報道があった。2015年12月に過労から同社社員が自殺、労働基準法違反で有罪となり、長時間労働是正の改善計画を発表して対策に取り組んでいた最中の勧告だ。

 また11月には大阪府が職員の働き方改革を目的として、2020年度冬から府庁の終業時間(17時30分)の1時間後に業務用パソコンを強制終了する取り組みを始めると発表した。しかし16時30分からパソコンに警告を表示し、18時20分に再度警告、18時30分には強制的に終了(残業が必要な場合はパソコンで申請が必要)というやり方に疑問を感じた方も多いことと思う。

 一方、IT化を推進したことで業務の効率化に成功したり、商機を逃さなかった企業もある。

 チーム内コミュニケーションツール「Slack」を導入し、迅速な対応で商機を逃さなかったのがKADOKAWAだ。2019年のノーベル賞化学賞を受賞した吉野彰氏が、科学への興味の原点として書名を挙げたファラデーの『ロウソクの科学』の重版を、発言のあった日にSlackのチャンネルを立ち上げ、生産・物流・プロモーションを連携してすぐに決定、通常10営業日かかるところを2営業日に短縮し、ほぼ欠品なく書店店頭に本が並んだという。

 またIT化で業務改善を進めている渋谷区の取り組みも注目に値する。すでに公文書の決済は100%電子化してペーパーレス化を実現、会議はマイクロソフトの「Teams」で記録して、「言った、言わないなどはあり得ない」状態にしているという。また区役所に来なくても区民がサービスを受けられる「来庁者ゼロ」を目指しているというから、その先進性には驚くばかりだ。

 スマートワーク総研では、働き方改革には「仕事の効率化」を図らねばならないことをこれまで何度もお伝えしてきた。単に「残業をなくして労働時間を短縮する」だけでは、こなしていた量の仕事を終らせることは難しい。また長時間労働が日常化していて、会社の体質的に働き方を変えづらいという職場もあるだろう。しかし失敗ばかりを見て「ウチはまだマシ」と悪い習慣を続けていても埒は一向に明かないどころか、会社存続の危機を招きかねない。変わらないことで起こり得る最悪の未来については、夏野剛氏へのインタビュー「働き方改革は待ったなし! やらない企業は『滅びの道』です」をぜひご参照いただきたい。

 最悪の未来を迎えないためには他社の成功例を多く見て学ぶことが肝要だ。そこでお勧めしたいのが、雑誌「日経コンピュータ」「日経SYSTEMS」に掲載された記事を一冊にまとめたムック『デジタル仕事が“ササッと終わる”アイデア満載 AI スマホ チャットでつくる働きやすい職場』だ。

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