Microsoft 365で業務効率アップ!【第67回】

スマホやタブレットでMicrosoft 365を使うなら外付けキーボードがおすすめ(1)


スマホやタブレットでMicrosoft 365を使うなら、外付けのキーボードが便利だ。今回から、2回にわたって、外付けキーボードのメリットや選び方を紹介していく。特にスマホでMicrosoft 365を使うと、画面の狭さや入力性の低さに「あまり使えない」と感じてしまう方が多いのではないだろうか。しかし、外付けキーボードを使うと使い勝手が一変する。

文/戸田 覚


狭い画面が広くなる

 今回は、iPhone 11 Pro Maxを例に説明を進めていくが、他のスマホでも同様。もちろん、Androidスマートフォンでも状況は同じだ。

 スマホでWordやExcelを起動すると、画面が狭いながらも、パソコンとほぼ同じように表などが表示される。それなりに便利だと思うはずだ。ところが、テキストや数値を入力しようと思った途端に、「これは厳しい」と感じるだろう。

 そもそも、Microsoft 365はパソコン向けに設計されたアプリだ。ただでさえ広い画面向けのアプリを無理矢理スマホで使っているうえ、スクリーンキーボードを表示すると、もはや編集エリアが狭すぎて苦しくなるのは当たり前だ。

 本体を横にすると、さらに画面が狭くなり、もう、どんなアプリを使っているのかもわからなくなるほどだ。

iPhone 11 Pro MaxでExcelを開き、スクリーンキーボードを表示した。編集エリアがかなり狭い

画面を横にすると、もはや狭すぎて何のアプリかもわからなくなる

外付けキーボードなら全画面使える

 当たり前の話だが、外付けキーボードを利用すれば、スクリーンキーボードを表示していたエリアが不要になる。すなわち、画面がすべてExcelのスプレッドシートに利用できるわけだ。

 これなら、画面を横にしてもホドホドに使えると感じるだろう。

 iPadなどのタブレットは、スマホに比べると画面が広いのだが、それでもスクリーンキーボードに画面を使われるのはもったいない。こちらも、外付けキーボードで快適に利用したいものだ。

 なお、iPadに外付けキーボードを利用すると、ショートカットキーが使えるのも便利だ。アプリによって異なるショートカットキーが利用でき、作業がおおいにはかどるようになる。

 次回は、外付けキーボードの選び方を紹介する。

外付けキーボードを利用すると画面が広く使える

本体を横にしても、表示範囲が増えるので快適だ

iPadに外付けキーボードを利用すれば、便利なショートカットキーが使える

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。