Microsoft 365で業務効率アップ!【第68回】

スマホやタブレットでMicrosoft 365を使うなら外付けキーボードがおすすめ(2)


スマホやタブレットで外付けキーボードを使う便利さは、前回の記事で理解いただけただろう。今回は、スマホやタブレットにおすすめの外付けキーボードを紹介する。iPadには純正のMagicKeyboard等も用意されている。カバーも兼用になっていて使い勝手はいいのだが、重量があり価格も高いので、今回は市販のキーボードを推奨する。今回紹介するキーボードは、どれもBluetoothで接続できる。

文/戸田 覚


iPhone向けのキーボード

 iPhoneには、やはりコンパクトなキーボードが似合うだろう。もちろん、後述するiPadにおすすめのキーボードを使っても問題はない。だが、持ち歩いてアクティブに使いたいなら、小さなキーボードをおすすめする。

 コンパクトなキーボードは、キーの配列も窮屈なのでやや打ちづらい。それでも、スクリーンキーボードに比べると大幅に使い勝手がいい。

 選択のポイントは、打ちやすさとモバイル性だ。コンパクトなキーボードほど持ち歩きは楽だが、タイピングはしづらくなるので、バランスを考慮して選んで欲しい。

 また、折りたたみキーボードの欠点は机上での利用に限ることだ。膝の上などで打とうとすると、折りたたみ部分がぐらついてとても快適には利用できないのだ。

 なお、今回はサイズがわかりやすいようにiPhone 11 Pro Maxと並べて撮影している。

超コンパクトな折りたたみキーボードで、スマホを立てるスタンドも付いている。基本的にはこのタイプがおすすめだが、打ちやすくはない(IC-BK11 発売元iClever)

こちらはやや大型だが、折りたたむとスリムになるキーボード。薄いからこそスリムに持ち歩けるわけだが、キーストロークが浅いので打ち心地はいま一歩(IC-BK06 発売元iClever)

このくらいのサイズになるとかなり打ちやすく、タッチタイピングも余裕だ。とはいえ、折りたたんでもiPhoneより3倍近いサイズと重量になる(IC-BK05 発売元iClever ※現在は後継機のIC-BK20seが販売中)

iPad向けのキーボードは据え置きも

 iPadでも、上記のiPhone向けキーボードは問題なく利用できる。出先でちょっと入力する程度なら、コンパクトなタイプもおすすめだ。

 とはいえ、せっかくiPadを持っているのなら、パソコン並の利用もして欲しいので、大型のキーボードも紹介しよう。

 なお、今回紹介するキーボードは、複数の機器とのペアリングを記録したり、切り替えて利用することができる。iPadだけでなく、iPhoneやパソコンと使い分けることもできるのだ。

 机上向けの大型のキーボードはタイピングがしやすい。また、テンキーが付いていれば、Excelで大量の数値を入力するのにも向いている。

キーストロークが深い本格的なキーボードを利用すれば、デスクトップ並みの打ち心地になる。この製品は、4台までのペアリングを記憶している(HHKB Professional HYBRID Type-S 発売元PFU)

テンキーまで付いているキーボードは、持ち歩くのは無理だが入力性は高い。こちらは、3台のデバイスを切り替えて使える(MX KEYS 発売元ロジクール)

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。