Microsoft 365で業務効率アップ!【第124回】

PowerPointの神機能「字幕」を使う


今回は、PowerPointの字幕機能を紹介する。これが非常に優れていて、プレゼンを実施中にしゃべった内容をテキストで書き出してくれるのだ!この機能を使うと、耳の不自由な方でもプレゼンを閲覧できるのが素晴らしい。昨今コミュニケーションの主流になっているWeb会議にもおすすめだ。音声が途切れたりしても、聞き直す必要がなく表示されたテキストを読めば内容がわかるのだ。複数名のオンライン会議で一人だけ数秒間音声が途切れるようなケースが少なくない。そんな時にも、自動的に手当ができる便利な機能である。

文/戸田 覚


設定する

 字幕を使うには、まず設定が必要だ。念のため、確認の意味を含めて設定しておこう。なお、おすすめはパソコン内蔵ではないマイクを使うこと。音質が良いほど認識率は高まるはずだ。マイクを変更した場合には、この設定画面で選択できるので選んでおこう。せっかく外付けのマイクを接続しても、切り替えておかないと内蔵マイクで認識してしまうことになる。

「スライドショー」-「キャプションと字幕」-「字幕の設定」をクリックする

言語を両方とも日本語に設定しておく

マイクを外付けにした場合には切り替えておこう

字幕を利用する

 プレゼンテーションを開始したら、字幕を有効にする。画面に表示された薄いアイコンの中から字幕をクリックすればOKだ。

 画面下など、設定した位置に字幕が表示される。認識率はしゃべる人にもよるのだが、丁寧にわかりやすく、滑舌よくしゃべると認識は完璧に近くなるだろう。逆に言うなら、認識率の悪い方は、そもそも聞きづらいプレゼンをしていたことになるので、自分のしゃべり方を振り返る機会にもなるだろう。

左下のメニューから字幕をクリックする

字幕が表示される。滑舌よくしゃべれば認識率はかなり高くなるはずだ

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。