最大4つのデバイスにペアリング
充電台付きワイヤレスヘッドセット

エレコム「LBT-HSC50PCSV」

エレコムの「LBT-HSC50PCSV」は、デュアルマイクを搭載したノイズキャンセリング対応の充電台付きワイヤレスヘッドセット。テレワークでオンライン会議を頻繁に行うビジネスパーソンが、長時間使用しても軽い装着感で耳が疲れない。国内のワイヤレスヘッドセットで高いシェアを誇るエレコムが、テレワーク全盛の今の時代に求められる通話スタイルを考え抜いて開発した最新ガジェットになる。
text by 森村恵一

充電台での操作に機能を集約

ヘッドセットの電源オン/オフや音量調節、マイクのミュートは充電台のボタンで操作する。

LBT-HSC50PCSVは、USB Type-Cを搭載したバッテリー内蔵の充電台と、Bluetoothヘッドセットを組み合わせて活用する完全ワイヤレスモデルだ。充電台には、四つのボタンを備え、Bluetooth接続の切り替えと、電源のオン/オフや音量のミュートなどの機能に対応している。一方、ヘッドセットには、電源のオン/オフやBluetooth機器とのペアリングに利用するためのボタンを一つだけ備えている。ヘッドセットのボタンを最小限にした理由について、エレコムの担当者は「コロナ禍によって、テレワークの最中にヘッドセットを触る操作が好まれないことに気付きました」と回答する。そこで、充電台に音量とミュートなどの操作ができるボタンを用意して、オンライン会議中の相手に気付かれないように、手元で操作できるようにした。LBT-HSC50PCSVであれば、充電台が画面に映らなければ相手に知られることなく、ミュートや音量調整が可能だ。コロナ禍でヘッドセットを利用する際の快適さを追求した、気配りに溢れた設計だと評価できる。

連続通話時間は最大約6時間

 LBT-HSC50PCSVのヘッドセットの重量はわずか9g。とても軽量で付属するイヤーフックで耳にフィットさせると、長時間の利用でも苦にならない。イヤーフックは、差し替えて向きを変えられるため、左右どちらの耳にも装着できる。ヘッドセットの連続通話時間は、1回の充電で最大約6時間と長いため、一般的なテレワークでの利用であれば、勤務開始と同時に充電台から取り外し、ほぼ終業まで耳に付けっぱなしでも問題ない。実際にテレワークでLBT-HSC50PCSVを活用しているエレコムの担当者によると、「荷物が届いたり、急な来客への対応が必要だったりしても、ワイヤレスなので着けたままで対応できるので便利です」という。ちなみに、ヘッドセットはPCやスマートフォン、タブレット端末など、最大で4台までペアリングが可能で、充電台のスイッチで切り替えて通話できるので重宝するだろう。気になる音質については、音声を明瞭化する技術「Qualcomm cVc」を採用しており、クリアでノイズの少ない高音質を実現している。デュアルマイクは口元近くまで伸びているので、こちらの声をしっかりと拾い相手に届けられる。

 ワイヤレスヘッドセットは、数多くの商品が乱立しているが、今回のLBT-HSC50PCSVのような商品はあまり多くない。それだけに、テレワーク関連のビジネス商材としても提案しやすい。LBT-HSC50PCSVであれば、既存のヘッドセットとの併用や使い分けといった活用方法もある。

 アフターコロナになっても、移動中のハンズフリーな通話や、サテライトオフィスでのオンライン会議などで引き続き活用できるので、LBT-HSC50PCSVは情勢の変化を見越した1台と言える。エレコムでは、さらなる音質の改善など今後に向けた開発も推進していく考えだという。

イヤーアームを耳にかけることで、外れにくくなるだけでなく装着感もよくなる。
ヘッドセット本体は約9gという軽量化を実現。長時間使用しても疲れにくい。