ニューノーマルとは、これまでの日常とは違う、新しい生活習慣、新たな常態・常識などで過ごすこと。元々はリーマンショックの際に提唱された考え方だが、今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会全体の構造に変化が起き、元の社会へは戻れないという考えから、新たな常態であるニューノーマルを構築することが求められている。

新型コロナウイルスのもたらしたインパクトは、ロックダウンの実施や、ソーシャルディスタンスの確保など、社会生活に大きな変化を与えた。経済活動という点でもサプライチェーンの再構築といったマクロなものから、テレワークの推進、ウェブ会議などによるオンラインミーティングの増加など、業務プロセス自体を変化させることが起こっている。企業は、これまで働き方改革の一環として進めていた施策を一気に進め、ニューノーマルに対応していく必要に迫られている。

ニューノーマルとして進められた施策は、コロナ禍が収束を迎えたとしてもなくなることはなく、その施策を含めた形でこれまでと違う新しい社会が作られていくことになる。ウィズコロナ、アフターコロナの時代は、まさにニューノーマルな世界となるだろう。
（陣武雅文）