エミュレーション（emulation）は、本来は「模倣」という意味だが、IT分野では特定のハードウェアやOS向けに開発されたプログラムを、本来と異なる動作環境で実行させることをいう。動詞は、エミュレート（emulate）。

一般的には、OSが異なる環境では、プログラムの共用はできない。エミュレーションでは、プログラムを書き換えずにエミュレーター（emulator）というソフトウェアを利用して、疑似的に別の環境を作り出してプログラムを動作させる。PC環境そのものがエミュレーションされるので、OSをそのままインストールして実行できる。例えば、コンピュータ上でAndroidアプリを動作させることも可能になる。ただし、実機に比べて利用できる機能が制約されたり、処理性能が低下したりする。
（青木逸美）