スーパーバイザ（supervisor）は、OSの中核部となるソフトウェア「カーネル（kernel）」のことを指す。本来、supervisorとは役職の一つで、従業員の統括や指導、現場の管理などを行うポジションを意味する。コンピュータ上で実行されるプログラムの動作を制御・管理することから、カーネルを「スーパーバイザ」とも呼ぶ。

カーネルは、CPUやメインメモリ、ストレージ、ネットワークなど、コンピュータを構成するデバイスを管理。プロセス間の制御や割り込み処理など、ハードウェアとソフトウェアがやり取りできるようにしている。

コンピュータ上で実行中のプログラムが、カーネルの機能を呼び出すための仕組み（命令や関数）を「スーパーバイザコール」という。スーパバイザコールを利用すれば、タスクを切り替えたり、入出力装置にアクセスしたりできる。
（青木逸美）