1分でわかるIT用語集

タスクフォース

「タスクフォース(Task force)」はもともと軍事用語で、軍隊がある特定の任務を遂行するために組む機動部隊のこと。ビジネスシーンでは、企業内で発生した緊急性の高い問題解決や企画開発を担うため、一時的に構成されたチームを指す。課題の解決など目的を達成した後は解散する。長期にわたって進行する「プロジェクトチーム」とは異なり、業務に携わる期間が短い。

タスクフォースは社内の各部署から適任者が選出され、必要に応じて社外の専門家が招集される。通常業務では関わらない部署と連携を取るため、他部署との架け橋的な役割も担う。人材、時間、費用などのリソースを集中できるので、課題の早期解決を目指せるメリットがある。

一時的に構成されたチームなので、課題解決のためのノウハウが蓄積されにくいというデメリットもある。また、メンバー同士の関わりが薄く、短期任務のため、連帯感が生まれにくい。コミュニケーション不足から、メンバーの衝突や対立が起こる恐れもある。招集するメンバーには課題解決のためのスキルは必須だが、他メンバーと連携がとれるコミュニケーション能力も求められる。進捗の管理能力やリーダーシップ能力も必要となる。
(青木逸美)