フィジビリティ
フィジビリティ(feasibility)は「実現の可能性」を意味する。新規事業開発や ITシステムの導入を行う際に、実現できる可能性が高いことを「フィジビリティが高い」などと表現する。また、実行可能性や採算性を事前に調査・検討することを「フィジビリティスタディ」という。
フィジビリティスタディでは、主に「技術」「財務」「業界・市場」「運用」などの観点から検証を行う。
技術:必要となる技術や設備を検証する。
財務:開発コストなどを予想し、投資が可能かどうかを検証する。
業界・市場:競合製品や市場ニーズを分析する。
運用:人的リソースや組織、法的要件などから、実施の可能性を検証する。
フィジビリティスタディと似た概念に PoC(Proof of Concept)がある。「概念実証」という意味で、ビジネスアイディアなどの実証を目的とする。フィジビリティスタディは机上での検証だが、PoCは実際の形に近い試作品を作って、試行・検証を実施する。検証の回数により一定のコストがかかるため、フィジビリティスタディでの検証後に、PoCでデモンストレーションすることも多い。
(青木逸美)