個人でもグループでもOneNoteで情報整理

個人のビジネス用メモにOneNoteを利用している方は多いだろう。複数のノートやセクション、ページなどを利用してアイデアを整理したり、サイト情報のクリッピングや、音声、ビデオなどの情報も貼り付けられる。スタイラスペンで手書きできるのもポイントが高い。

しかし、OneNoteはグループワークにも力を発揮する。単純にノートブックを共有する方法もあるが、Teamsの連携アプリとしてタブ登録して、チームの中に貼り込めば、部署やプロジェクトなどの仕事をサポートするチームでのナレッジ共有に大いに役立つ。そのチームで行われたミーティングの議事や資料、伝達事項などを全てOneNoteに記録していくと、アクティブなタスクのやりとりとして流れていくスレッドとは別の使い方が可能になる。Teamsでコミュニケーションを取りながら、Teamsを離れることなく、OneNoteを開いてグループに必要な情報にアクセスできる。

チームを選択して上部メニューの「+」から、連携アプリとしてOneNoteを選択

チームを選択して上部メニューの「+」から、連携アプリとしてOneNoteを選択

OneNoteで時系列な情報の蓄積が可能

OneNoteで時系列な情報の蓄積が可能

グループ用のOneNoteの活用法

いくらでも情報を追加していける点が、OneNoteの大きなメリットだ。人事異動で部署に新しいメンバーが加わったとき、部門用調書の雛形や取引実績、顧客の連絡先などの静的な情報をOneNoteで共有できるのはもちろん、部署の定例会議の議事録を保存するなど、時間と共に増加していく情報を時系列に保存しておけるので、異動してきた部署の仕事の流れもスムーズに把握できるだろう。

また、長期にわたるプロジェクトでは、メンバーの入れ替えも発生する。新しいメンバーにも把握していてほしい、プロジェクトの基礎知識やルールをOne Noteにまとめておけば、初期教育の工数を大幅に削減可能だ。また、使用するツールについてバージョン情報などとともに、利用法の動画を貼り込んで自主学習できるようにしておくのも効率的だ。

そして、OneNoteが優れているのは、社内以外とも情報共有が可能な点だ。取引先との情報のやり取りにも使えるし、業界横断的な知識共有も可能だ。さまざまな企業の社員が利用しているような大規模なノートなら、専門的なSNSのように協業の相手探しにも利用できるだろう。IT業界でも、広報チャネルにTeams+OneNoteを利用している大手企業も存在するほどだ。

部署のナレッジをOneNoteで共有すれば、新しい人が異動してきても安心

部署のナレッジをOneNoteで共有すれば、新しい人が異動してきても安心

オーディオや動画も貼り込めるので、ツール利用の自習にも使える

オーディオや動画も貼り込めるので、ツール利用の自習にも使える


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著者プロフィール

塚本 小都(つかもと しょうと)

IT流通企業であるダイワボウ情報システム株式会社のクラウド・サブスクリプションビジネスを推進する部門の副部長として、企画、プロモーション、パートナー支援に従事。国内で求められるクラウドサービスの発掘とパートナー企業を通した提供、またサブスク型サービスの契約管理を支援するプラットフォーム「iKAZUCHI(雷)」の企画運営などに取り組む。その傍ら同企業のサブスク型クラウドサービスの啓蒙者として国内市場のクラウドを活用した業務改善、生産性向上などDX化やクラウド・サブスクビジネスモデルについての講演などを多数行っている。