介護離職を防げ!「キャリアと介護の両立相談室」オープン



従業員が介護に直面してもキャリア形成できるように支援

高齢化社会が進む中、家族の介護が大きなファクターになりつつある。家族規模の縮小や共働きの増加などによって、介護に直面した際の負担はかなり重い。仕事と介護を両立させ、自身のキャリアを活かすには?

文/陣武雅文


家族を介護する必要が生じても、キャリアをあきらめない!

 少子高齢化が進み、高齢者を支える層の負担がますます重くなっている。親の介護のため、仕事を辞めて故郷へ帰ることを選択する働き盛りが徐々に増えることも予想されている。しかし介護のためにキャリアをあきらめたくない、仕事と介護の両立に加え、自身の趣味なども続けたいといった声は多い。

 企業側も、従業員が介護によって離職することは損失であり、仕事と介護を両立させ、従業員と家族の人生を豊かにする働き方改革への取り組みが求められている。それには、従業員の介護の実態を把握し、その支援につながる施策を打たねばならない。

厚生労働省でも育児・介護休業制度のアピールを進めているが、十分には広まっていない状況だ。

 今回、仕事と介護の両立支援施策を提供するwiwiwによって開設された「キャリアと介護の両立相談室」は、企業の外部相談窓口として、従業員向けの個別相談会を随時開催するもの。これにより、企業側は両立支援の業務負担を軽減し、従業員はプロの相談員に相談できるようになる。

元々wiwiwでは育児・介護の悩みを抱える従業員への支援策を提供している。

 この「キャリアと介護の両立相談室」では、介護wiwiwコンシェルジェによる介護保険制度のeラーニングや電話相談、仕事と介護を両立させる研修・セミナーの開催、企業へのコンサルティングなど、企業と従業員双方をサポート。相談から見えた課題の分析を行い、実情に合わせたサービスが提供される。