働き方改革を行政が支援! 大阪府守口市にテレワークオフィスがオープン



桜町と大宮の市内2カ所にテレビ会議も可能なスペースを用意

働く場所にしばられず、時間を有効活用するテレワーク。この働き方を採用する企業も増えてきているが、自宅以外の場所での業務は、その管理やセキュリティの面でのリスクも生じてしまう。そうした中、行政が管理するテレワークオフィスが登場した。

文/陣武雅文


サテライトオフィスや起業家のワーキングスペースとして利用可能

 ITを活用し、働き方改革に取り組む企業にとって、テレワークの推進は働く機会の増加や無駄な移動時間の短縮などのメリットがある。しかし、どこで業務を行ってもいいとは言えないのが実際のところだ。街中のカフェで仕事をすることは、情報漏洩のリスクを増やすことにつながるし、就業状況の確認をしたいとなれば別の施策も必要になってくる。

 そのような状況を支援するため、このほど大阪府守口市がオープンさせたのが、企業のサテライトオフィスや起業家のワーキングスペースとして活用できるテレワークオフィスだ。働き方改革に取り組む守口市の企業や市民が、新しい働き方を行える拠点として、桜町と大宮の市内2カ所にオープンした。

守口市テレワークオフィス 桜町。

 守口市テレワークオフィス 桜町は、京阪本線守口市駅から徒歩3分の便利な立地。ルーム1、ルーム2、会議室の合計3つの個室が用意され、有線・Wi-Fiによるインターネット環境を完備。机や椅子などはもちろんのこと、テレビ会議に使えるモニターやWebカメラなども用意されている。

守口市テレワークオフィス 桜町のイメージ図。

 会議室では持参したPCで会社とつないでミーティングなどが行える会議システムも利用可能。また、桜町オフィスの受付にはテレプレゼンスロボット「kubi」が設置されており、大宮オフィスと常時中継を行い、2つのテレワークオフィス間でコミュニケーションが取れる。

企業とサテライトオフィスを中継し、会議を行っている様子。

テレプレゼンスロボット「kubi」。大宮オフィスの受付スタッフが遠隔応対する。

 一方、守口市テレワークオフィス 大宮はコワーキングスペースとして、フリーデスクやパーソナルブースを設置している。

守口市テレワークオフィス 大宮のイメージ図。

 フリーデスクは16席(予定)、パーソナルブースは2席(予定)で、ミーティングスペースやセミナーエリアとしての活用もできる。インターネット環境はWi-Fiを用意している。

セミナーエリアとしての活用例。

 どちらのオフィスも平日の9時から17時半の間利用でき、3月末まで利用料は無料。また、随時見学を受け付けているので、いきなりの利用ではなく、施設を視察した上で使うことができる。

 その他詳細は、守口市テレワークオフィスを参照のこと。