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2017/05/23

いますぐ読みたい「働き方ブック」レビュー - 第5回

働き方改革の大前提「PC・スマホとクラウドの使いこなし」をやさしく伝授してくれる本



『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』石川温著

テレワークをはじめとする新しい働き方と切っても切れないのが、PC・スマホとクラウドサービスの徹底利用。「全員使えて当然!」の時代はすぐそこまで来ている。この本を片手にいち早くチャレンジするのが吉だ。

文/成田全


「どこでも仕事できること」が社会人の新たな必須スキルに

 パソコン、スマートフォン、タブレットといった端末を使い、インターネットを最大限に活用する環境をいかに導入するか――これが今求められている「働き方改革」の要だ。しかし「デジタルや機械はどうも……」と苦手意識が邪魔をして、従来の働き方のままという人もまだまだ多いことと思う。そこで第5回は、実践的なテクニックを解説する『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(石川温/朝日新聞出版)をご紹介したい。働く時間や場所を問わず、仕事を効率化してコストと労働時間を減らすにはどう使えばいいのか、気鋭のスマホジャーナリストが具体的な活用法を伝授してくれる。

何から始めたらいいのかわからない……そんな人でも大丈夫

 本書の「はじめに」で、石川氏は「現在、ビジネスパーソンに求められているのは、場所や時間に応じて最適なツールで必要な情報を引き出し、編集し、他人と共有すること、できるだけ無駄を排除し集中できる環境で仕事をするということです」と書いている。

 しかしデジタルや機械が苦手と感じている人は「テレワークなどの必要性はわかるが、何から始めたらいいのかわからない」という糸口さえつかめない状態にある。これを克服するには、パソコンやスマホなどを今以上に活用するサービスや使い方にはどんなものがあり、それにはどんな一長一短があって、自分の働く環境では何を選択するべきなのかを知ることが必要だ。以下のような状況が当てはまる人は、ぜひ本書をお読みいただきたい。

  • クラウドサービスを使用しておらず、自分のパソコンやスマホ、タブレット、もしくは外付けハードディスクなどにすべてのデータを溜め込んでいる人
  • USBメモリでデータをやり取りしている人
  • プロバイダーのメールを使っていて、自分のパソコン(もしくはスマホ)からでないとメールがチェックできない人
  • 日々溜まっていく大量のメールの返信に頭を痛めていて、「後で読もう」と思って忘れてしまった経験のある人
  • 撮影した写真の分類や整理に悩んでいる人
  • スケジュールや名刺管理が苦手で、予定や相手の名前を失念してしまったことがある人
  • TwitterやFacebookなどのSNSアカウントはあるが、まったく使いこなせていない人
  • スマートフォンをガラケーと変わらない使い方しかしていない人

 上記のような人が本書を参考にすると、仕事のやり方がガラリと変わり、効率とスピードが格段にアップすることだろう。もちろん今使っているクラウドやデバイスに不満や不便さを感じている人、新しい働き方のヒントやアイデアが欲しい人も必読だ。

今最も快適だと思えるスマホとパソコンの活用術

「今最も快適だと思えるスマホとパソコンの活用術を詰め込みました」という本書は、クラウドとは何かという概念と、どのようなサービスがあるのかを解説する「Chapter1 自分に合った最強のクラウド環境を手に入れる」から始まる。

「今やスマホやパソコンはクラウドから情報を引き出すための道具と言えます」という石川氏は、パソコンを机、クラウドをコンテンツの詰まった本棚に例えている。そしてクラウドサービスには「データを保存しておけるストレージ」「写真データの保存・編集に特化した写真管理」「ウェブ上で各作業がこなせるメール」「予定を一元管理するカレンダー」「あらゆることを記録できるメモ」「オフィス系文書を編集できるオフィスアプリ」などがあると説明。またクラウドにデータを保存することで、万が一パソコンやスマホなどのデバイスが故障、または紛失した場合でも元の環境をすぐに取り戻せる利点があると指摘する。

 またアップル、グーグル、マイクロソフト、Dropbox、Evernote、アマゾンの主なクラウドサービスを一覧にして比較、それぞれ何ができて何が不便なのか、スマホジャーナリストの目から厳しく解説している。そしてクラウドはどこかひとつのサービスに集約させることが理想であるが、得手不得手があるので、自分の仕事の進め方や使っているパソコンやデバイスの環境、保存・編集したいファイルの種類によって選ぶことを勧めている。また容量が大きくなる有料サービスは、無料のお試し期間のうちにいろいろと試して、自分の使い方と合っているかを検討するのがベストだそうだ。

未来のテクノロジーにキャッチアップするために

 本書は8つのチャプターに分かれており、クラウドの説明以降は「見落としのないメールの構築方法」「スケジュール・名刺の管理」「ファイルの作成・管理」「アイデアをメモする術とそれを忘れないための秘策」「SNSをビジネスに活かす使い方」「スマホをもっと活用するためのアイデア」「セキュリティと情報漏れの防止」について伝授してくれる。

 中でも印象的だったのは「『いかにスマホだけで仕事をこなすか』という環境を作っていくことで、仕事のできる時間が増え、結果として効率的に仕事をこなせるようになるのだと思います」という指摘だった。立っていても使えるスマホやタブレットを活用し、各種サービスを連携させて無駄な作業を減らすことで、重要な業務に集中できる時間と環境が生み出せるのだ。

 石川氏は「あとがき」で「これからのスマホは指で操作することも少なくなり、話しかけることで仕事が片づくようになるでしょう」と未来を予測している。しかし音声操作時代が来る前に、今考え得る最新のシステムを構築しておくことが、よりスムーズな移行を促すのは間違いない。難しい、面倒臭そうと感じている人は本書を参考にぜひとも、そして今すぐに試してもらいたい。

筆者プロフィール:成田全(ナリタタモツ)

1971年生まれ。大学卒業後、イベント制作、雑誌編集、漫画編集を経てフリー。インタビューや書評を中心に執筆。文学、漫画、映画、ドラマ、テレビ、芸能、お笑い、事件、自然科学、音楽、美術、地理、歴史、食、酒、社会、雑学など幅広いジャンルを横断した情報と知識を活かし、これまでに作家や芸能人、会社トップから一般人まで延べ1500人以上を取材。

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