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インキュベーション

新規事業の立ち上げを目指す新人起業家を総合的に支援し、企業の成長を促進させるシステム。「総合的な支援」には、経営指南、資金援助、顧客の紹介、施設の提供などが含まれる。「起業して終わり」ではなく、企業が長期的・継続的に存続できる仕組みも提供する。「incubation」の本来の意味は「親鳥が卵を抱いて孵化させる」。新人起業家を卵に見立て、起業(孵化)させて、育て上げるのがインキュベーションの役割である。

民間企業や投資機関が行う場合と、自治体や行政が行う場合がある。こうした支援を行う団体・組織をインキュベーターと呼ぶ。近年は、大学が学生や教職員を対象としたインキュベーションセンターを設け、起業支援を行う例も増えている。起業家はインキュベーションを活用することで、ビジネス成功の確度が大幅にアップするメリットがある。

また、インキュベーションは事業に必要な施設や設備を貸し出すハード面の支援と、経営支援や商品開発、販路開拓といったソフト面の支援がある。日本におけるインキュベーションはハード面の充実に比べ、ソフト面のサポートが弱いとされている。企業のあらゆるフェーズをサポートできる優秀なインキュベーション・マネジャー(起業家を事業達成まで導く相談員)の育成が当面の課題である。
(青木逸美)