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チェンジマネジメント

失敗する可能性が少なくない、企業の大きな変革を成功させるためのマネジメント手法。1990年代米国の企業変革失敗事例の調査から生み出された。企業における大きな変革を成功させるためには、変革プロセスへの注力以外に、従業員の変革に反発する心情などをケアし、意識改革も同時に達成しなくてはならないとする。

変革のゴールを明確化して従業員に説明し、そのために必要なプロセスを理解してもらうことで変革の成功イメージを共有し、自発的に変革に参加してもらうことが重要になる。また、同時に経営層のプロジェクトへの積極的なかかわりも必要だ。

日本では、諸外国と比較して労働者が変化を求めない意識傾向が強いため、システムやツールの変更に対しても消極的な意見が現場から出てくるケースが少なくない。このため、大きな改革に取り組む際に、その狙いやビジョンを社内に浸透させ、従業員のメンタル面など人的な要素を含めたサポートを行うチェンジマネジメントが注目されるようになってきた。

(古市威志)