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CHO

Chief Human Officerの略。CEO(Chief Executive Officer;最高経営責任者)、CFO(Chief Financial Officer;最高財務責任者)などと同様の略称で「最高人事責任者」と訳される。従来の人事部の責任者の枠を超え、企業の人的資源全体を統括する立場。最近は日本の企業も米国にならい、経営と執行の分離を実現する方向で進んでいるため、執行責任を明確化するCHOという名称が使われるようになってきた。

CHOは人事だけでなく人的資源全般の政策・実務・運営すべてを監督する。日本においてはCHOの法的な定義はないが、日本CHO協会はCHOの重要な役割として「戦略のパートナー」「変革のエージェント」の2点を挙げ、経営的視点から物事を捉え、ビジネス戦略に焦点を合わせ、事業を発展・成長させ、組織の生産性を向上させるために、ラインマネジャーのパートナーとなって、企業変革のイニシアティブを取ることで、企業価値の増大に関与する立場だとしている。

CHOは経営戦略や企業変革を遂行するために、従業員の士気や満足度、幸福度を高めるマネジメントを考える必要があるため、企業の働き方改革の推進についての重要な役割でもある。

また、CHOはChief Happiness Officer(従業員が幸せに働くことを主導する経営職)の略称としても使用される。

(古市威志)