1分でわかるIT用語集

Firewall

Firewallの元々の意味は防火壁だが、サイバーセキュリティ用語としては、企業などの内部ネットワークやシステムを、インターネット経由で行われる不正アクセスから守り、内部ネットワークから外部への許可されていない通信を排除するためのセキュリティ専用アプライアンス(機器)や、同様の機能を持ったソフトウェアを指す。通常、ネットワークの境界で使用され、不正なネットワークアクセスや攻撃から内部ネットワークを保護する。

Firewallはネットワークトラフィックを監視し、事前に定義されたセキュリティポリシーに基づいて許可やブロックの判断を行うことで、不正アクセスや攻撃を防ぐ。また、特定のネットワークポートや通信プロトコルに対するアクセスを制限することで、不正な接続を防ぐ。ACL(Access Control List、アクセス制御リスト)を使用し、特定のIPアドレスやユーザー、アプリケーションのアクセス条件を制御して不正アクセスをブロックしたり、パケットフィルタリング機能によりパケットレベルで悪意のあるコンテンツなどを検出、ブロックし、ゼロデイ攻撃や未知のマルウェアに対する防御を行う。

これらの機能により、ネットワークからの異常な活動や攻撃を監視し、適切かつスピーディーな対応で、セキュリティインシデントの被害を抑制する。
(狐塚淳)