足し算を省力化して集計する

 以下の画面では、A1からA7セルまでデータを入力している。これを全部足せば合計が計算できる。式は、「=A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7」となる。当然正しく計算ができるのだが、とても面倒だ。なにしろ仕事の集計表なら何百行になるのも普通だから、入力するのが面倒すぎる。

A1〜A7セルを合計する

A1〜A7セルを合計する

足し算の式を入力する

足し算の式を入力する

足し算でも合計は出せるのだが面倒すぎる

足し算でも合計は出せるのだが面倒すぎる

SUM関数を使う

 そこで、使うのが関数で「A1からA7までの合計」という計算ができるのが便利なところだ。このケースで使うのがSUM関数(サム関数)だ。SUM関数は指定した範囲を合計してくれる。
 関数は「=SUM(A1:A7)」のように記載する。この括弧の中を「引数」と呼び、関数が計算すべき範囲などを指定できるのだ。
「A1からA7セルまで」という範囲指定は、「A1:A7」と表示する。「:」が「から」を意味する。すべて半角で入力することをお忘れなく。面倒なら括弧の中にカーソルを置いてドラッグしてもOKだ。

式に関数を使ってみよう。この画面の通りに入力すればOKだ

式に関数を使ってみよう。この画面の通りに入力すればOKだ

合計が一気に計算できた。セルの範囲を指定する方法さえわかれば関数は簡単だ

合計が一気に計算できた。セルの範囲を指定する方法さえわかれば関数は簡単だ

違う関数も使ってみよう

 合計を計算するSUM関数を使う方法を説明したが、関数を変えるだけで同じ範囲に対する計算が変更できる。式を編集して「SUM」の部分を「AVERAGE」に変えてみよう。AVERAGE関数は平均を出す機能を持っている。
 SUMを消して「AV……」と入力をはじめると候補が表示されるので、その段階でクリックして関数を選択してもいい。
 これだけ覚えていれば、式や関数の基本的な部分は把握できるはずだ。次の機会にはより関数を簡単に使う方法を紹介する予定だ。

関数をSUMからAVERAGEに書き換える。途中でリストをクリックすればいい

関数をSUMからAVERAGEに書き換える。途中でリストをクリックすればいい

同じ範囲の平均が計算できた

同じ範囲の平均が計算できた

サブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」

「Microsoft 365」のご利用にはサブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」がお薦めです!

著者プロフィール

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。
戸田覚チャンネル youtube.com/c/todasatoru