共有しても壊れないリストを簡単に作成できる

リスト形式のデータは一目で理解できるため、企業ではよくExcelを使って表を作っている。しかし、Excelはデータが大きくなったり、共有して作業をしたりすると、破損して開けなくなることがよくある。Sharepointのようなデータベースで作ればその点は安心だが、こちらは設計から考える必要があって制作が簡単ではない。

マイクロソフトはリスト形式のデータを簡単に作れるListsを提供している。Listsはリスト管理専用のアプリケーションなので、データが壊れることもなく、作成もデータベースのような難しさはない。

作成したリストの扱いの自由度も高い。Listsなら、例えば、実施予定のセミナーのセッション一覧を作って、プルダウンや数値、カレンダーなど形式を指定して入力していけるようにすることで、データの分類もきれいに行える。Excelの表だとあくまでセルが並んだ一覧が全てだ。しかし、Listsなら個々の項目を従業員のアカウントと紐づけたり、添付ファイルやコミュニケーションも行えたり、とデータの取り扱いを選択できる。

また、Teamsとのアプリ連携も可能で、その一つ一つのアイテムごとにチャットでそのイベントに対するコミュニケーションも行える。リストをTeamsの一般チャネルの投稿と連動させて、共有することも可能だ。

Listsで作成したセミナーセッションリスト

Listsで作成したセミナーセッションリスト

各アイテムの項目も自由に変更できる

各アイテムの項目も自由に変更できる

多彩なリスト作成法があり、Excelへのアウトプットも可能

リストの作成方法も多様で、空白リストにポンポン項目を置いていってもいいし、既存のExcelファイルを取り込んでそのままリストにするのも可能だ。テンプレートも豊富で「出張申請書」など事務作業に使えるものから、「作業の進捗追跡」のようにグループ作業のマネジメントに使えるものまである。作成したリストはExcelにアウトプットしたり、他のリストの作成に流用したりできるのも便利だ。

グループ作業でリスト形式の共有をしたい時には、ぜひListsの使用を考えてほしい。

空白のリストに順次項目を追加していく方法もある

空白のリストに順次項目を追加していく方法もある

事前にExcelをテーブル設定して取り込むこともできる

事前にExcelをテーブル設定して取り込むこともできる

多種のテンプレートも用意されている

多種のテンプレートも用意されている

各アイテムの個々の項目を自在に管理し、アイテムごとに「会話」ボタンでチャットもできる

各アイテムの個々の項目を自在に管理し、アイテムごとに「会話」ボタンでチャットもできる


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著者プロフィール

塚本 小都(つかもと しょうと)

IT流通企業であるダイワボウ情報システム株式会社のクラウド・サブスクリプションビジネスを推進する部門の副部長として、企画、プロモーション、パートナー支援に従事。国内で求められるクラウドサービスの発掘とパートナー企業を通した提供、またサブスク型サービスの契約管理を支援するプラットフォーム「iKAZUCHI(雷)」の企画運営などに取り組む。その傍ら同企業のサブスク型クラウドサービスの啓蒙者として国内市場のクラウドを活用した業務改善、生産性向上などDX化やクラウド・サブスクビジネスモデルについての講演などを多数行っている。