ちょっとした拡張ディスプレイとして7.8インチの縦長画面を活用

JAPANNEXTの「JN-MD-IPS784」は7.8インチのIPS液晶パネルを搭載したディスプレイ。解像度は1280×400ドットで画素密度は172ppi、アスペクト比は5:16。輝度は250cd/m²でコントラスト比は900:1、リフレッシュレートは60Hz、応答速度は30ms(GtoG)となっており、色域はsRGB 65%/DCI-P3 64%、視野角は上下170度/左右170度、表面処理は半光沢になります。正直画質は一般的なディスプレイと比べてよいとは言えませんが、ここまで細かく液晶パネルの性能が公開されていると安心感があります。

インターフェイスはminiHDMIとUSB Type-Cを装備。USB Type-Cは電源供給に対応しているので、ノートPCなどとケーブル1本で接続できるわけです。一方miniHDMIで映像入力する場合には、USB Type-C経由でも電力供給する必要があるので、接続するケーブルは2本となるわけですね。

本製品は付属品が充実しており、スタンド、miniHDMI to HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、マニュアル、保証書がパッケージに同梱されています。省スペース縦型ディスプレイのなかにはスタンドが付属しない製品もあるので、縦置き、横置き対応のスタンドが同梱されているのは「JN-MD-IPS784」の大きなアドバンテージです。

シンプルながら海外展開を見据えたパッケージデザインです

シンプルながら海外展開を見据えたパッケージデザインです

パッケージ内には、本体、スタンド、miniHDMI to HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、マニュアル、保証書が同梱

パッケージ内には、本体、スタンド、miniHDMI to HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、マニュアル、保証書が同梱

本体サイズは212×74×15mm

本体サイズは212×74×15mm

背面にはシリアルナンバーや認証情報などがシールで貼り付けられています。放熱用の穴も設けられていますね

背面にはシリアルナンバーや認証情報などがシールで貼り付けられています。放熱用の穴も設けられていますね

底面にはUSB Type-CとminiHDMI端子を用意。上面と左右側面にはなにもありません

底面にはUSB Type-CとminiHDMI端子を用意。上面と左右側面にはなにもありません

スタンドは縦置きと横置きに対応しています

スタンドは縦置きと横置きに対応しています

USB Type-Cケーブルの長さは実測100cm

USB Type-Cケーブルの長さは実測100cm

miniHDMI to HDMIケーブルの長さは実測50cm

miniHDMI to HDMIケーブルの長さは実測50cm

日本語マニュアルが付属。海外製品と違い、この点も安心感があります

日本語マニュアルが付属。海外製品と違い、この点も安心感があります

写真や動画の表示はあまり向かないもののアプリの文字はクッキリと表示

まず画質についてですが、輝度が250cd/m²、コントラスト比が900:1、色域がsRGB 65%/DCI-P3 64%ということで決して高くはありません。特に写真や動画を表示すると、繊細な色のグラデーションなどは潰れてしまいます。ただアプリの画面を表示すると、文字などはクッキリと見えて、視認性は良好。テキストベースのアプリであれば実用上十分な画質です。

解像度は400×1280ドット、リフレッシュレートは60Hz

解像度は400×1280ドット、リフレッシュレートは60Hz

グラデーションが繊細な写真などを表示するとアラが目立ちます

グラデーションが繊細な写真などを表示するとアラが目立ちます

しかしこのようにアプリ画面を表示すると、視認性は良好。やはり、SNSやメッセンジャーアプリとの親和性は高いですね

しかしこのようにアプリ画面を表示すると、視認性は良好。やはり、SNSやメッセンジャーアプリとの親和性は高いですね

そして本製品で嬉しい装備が縦置き、横置き対応の専用スタンド。同梱されるケーブルはどちらもL字コネクターを採用しているので、このスタンドと組み合わせれば省スペースに設置が可能です。ただしシンプルなスタンドのため角度調整はできません。樹脂製なので、微妙に角度を調整したいのであればヤスリで削ってしまってもよいですね。ただし、あまり削ると倒れてしまうので、角度調整はほどほどにしておきましょう。

ケーブルの端子はL字型。背面側にケーブルを回せます

ケーブルの端子はL字型。背面側にケーブルを回せます

スタンドは横置き対応。動画視聴とか、懐かしの3画面筐体シューティングゲーム「ダライアス」をプレイするのにピッタリです

スタンドは横置き対応。動画視聴とか、懐かしの3画面筐体シューティングゲーム「ダライアス」をプレイするのにピッタリです

携帯性も申し分なし。スタンドと合わせても重さは実測212.3gなので、ノートPCなどと一緒に持ち運んでもたいした負担ではありません。バッテリーは内蔵していませんが、USB Type-Cケーブル1本で映像入力、電源供給できるので、モバイルディスプレイとしての使い勝手はよいですよ。

本体とスタンドを合わせた実測重量は212.3g

本体とスタンドを合わせた実測重量は212.3g

メッセンジャーなどの特定用途に小さなディスプレイを追加したい方にもってこい

昨今は日常的な連絡はメッセンジャーアプリを使っている方が多いですが、リアルタイムでチェックしたいので1つのディスプレイに表示しっぱなしにしておくと非常に便利。そのような用途にコンパクトな「JN-MD-IPS784」はピッタリです。特定の用途のために小さなディスプレイを追加したいという方に、本製品はもってこいの1台と言えます。

著者プロフィール

ジャイアン 鈴木(じゃいあん すずき)

EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。