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2018/07/24

戸田覚の週刊「ジバラ」-自分働き方改革のススメ

【第4回】読んだ本の効率的な管理方法(1)



「ジバラ(自分働き方改革)」の4回目は、書籍や雑誌の整理法を紹介する。インターネット時代とは言っても、紙の本から得られる情報もまだまだ多い。しかし、紙の本は非常にかさばり、場所を取る。必要な情報ではあるのだが、読み終えた本をどう扱えばいいのか? ここにも効率化のためのヒントが隠れている。

文/戸田 覚


読み終えた本をどうするか?

 インターネットが全盛の時代だが、ビジネス書から情報を集めている人も少なくないだろう。僕は、仕事柄ビジネス書はよく読むし、「日経ビジネス」で書評を不定期に担当していることもあって、同じジャンルの本を比較するようなケースさえある。

 例えば、最新の情報ならインターネットで入手するのがよいことは考える余地もないだろう。だが、まとまった情報を手に入れたいなら紙の本の方が優れているケースも少なくない。例えば、新しいテクノロジーの解説書、資格や語学学習の入門など。また、著者オリジナルの情報は本にしかないこともある。

 さて、問題は読んだ本をどう管理するかだ。「ジバラ」的には、なるべく紙の資料を残さないのが王道だ。アナログ情報が増えるほどに管理が大変になり、また、探し出すのが難しくなる。

本を用途で分類して保存する

 僕自身が本を書くのが仕事のひとつなので、本を捨てることには大きな抵抗がある。もう、数え切れないほどの本を捨ててきたのだが、いまだに戸惑ってしまいがちだ。だが、心を鬼にして捨てることにしている。

 多くの方が勘違いしているのが、「よい本だから捨てない」「価値の高い本だから捨てない」という考え方だ。もちろん、趣味の本ならそれでいい。だが、仕事の情報を得るのが目的のビジネス書には通用しない考え方だ。

 そこで、手元にある本を次のカテゴリに分類して考えていこう。


1,全体が確実に必要な本

 例えば、自分の業界のデータが満載の白書やデータブック、原料を調べるための参考書、デザインのサンプル集などは、すべてのページに価値があり、必要に応じて繰り返し読むことになるだろう。この手の本は、多くが情報をまとめたものだ。これらは、迷わず保管しておく。よく使う本は身近な棚などに入れて取り出しやすくする。逆に年に数回しか使わないけれど、絶対に必要な本は倉庫などにまとめて収納しておけばよい。

 確実に捨ててはいけない本は、必ずそのまま保管しておくことだ。


2,一部が必要な本

 素晴らしい経営者の自伝や効果的な営業の方法など、ビジネス書でもマインドや仕事の方法の参考になる書籍は実は繰り返し読むことがほとんどないはずだ。仮に繰り返し読んだとしても、一気に2~3回読んだら終わりだ。いい本だから取っておこうと思いがちなこれらの本だが、1年後に再び読むケースはほとんどないだろう。つまり、書かれている考え方を理解し、納得したならそれで役目を終えているのだ。

 僕は、この手の本を読む際には、ラインマーカーで線を引き、メモを書き込むことが多い。本に書くのも抵抗があるのだが、そこは考え方を改めよう。本で大事なのは紙ではなく、中に書かれている情報なのだ。

 読了したら、マーカーやメモのあるページをざっと見返して、重要な説明や格言などがある部分を取りだして保存する。本を切ってスキャナーで読み込んでもいいし、スマホで撮影してもOKだ。

 これらは、一部を記録しておきたい本で、別途記録した部分以外は捨ててしまう。


3,確実に寿命が短い本

 例えば、今ならオリンピックに向けた書籍やトランプ大統領関係の書籍など、トレンドで出版された本は短命だ。僕の場合は一度読んで十分だと思ったら役目を終えたと考えて捨てることにしている。もちろん、1~2ヶ月は保存して捨ててもいいだろう。例えば、各種マニュアルなども同様で、製品そのものが代替わりしたら前のマニュアルはゴミになる。

 また、手に入れた本を読んでみたけれど、内容が自分にそぐわなかった場合には、もう読むことがないので捨ててしまう。

 つまり、役目を終えたら確実に不要な本だ。

 言うまでもないが、電子書籍はすべて保管しておく。僕は趣味で読む小説などを電子書籍で手に入れることが多い。ビジネス書は紙の本と電子書籍が半々だ。というのも、ビジュアルの多いビジネス書は、モノクロの電子書籍だと必要な情報が得られないケースが多いからだ。電子書籍自体がカラーでも電子ペーパーを採用したKindleで読みたいので、文字だけ、もしくはモノクロの本に限定している。

Kindle Oasisで電子ブックを読む。モノクロなので小説や図のないビジネス書向きだ

本を捨てる前にやること

 手に入れた本は、半分しか読まずに捨てるとしても、必ず「読んだという」情報を記録しておく。もちろん、本を取っておけばそんな必要はない。だが、一生の間に読むビジネス書すべてを保管しておくには、大きな本棚が3つや4つは必要になるだろう。置き場所を考えると、毎月数万円のコストになるはずだ。

 そう考えると、間違って捨ててしまった本を年間に1~2冊繰り返して買ったとしても損になることはない。

 読んだ情報をすべて記録しておくことで「何かで読んだな……」というあいまいな記憶からでも、該当作を見つけ出すことができる可能性は高い。そのカテゴリの本を大量に読んでいることはないので、おぼろげな記憶でもタイトルなどを見ていれば思い出せるはずだ。また、一部を撮影してあれば、そこにズバリ書かれているかもしれない。

 とにかく大事なのが、捨てるとしても読んだ本の情報を溜めておくことなのだ。

 次回は、本の情報を記録しておくテクニックを紹介する。

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。

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