スマ研・ニュース解説 Vol.8

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【NewsPickUp-3】

会社の部活動を推奨するマッチングサービス、「ブカツタイセン」

働き方改革が進展する中、企業の福利厚生のアプローチとして注目される社内部活に注目したマッチングサービスが登場した。チーム内で練習をしていく中で練習試合などで自分たちの力を試したいと思っても対戦相手がなかなか見つからない場合も、「ブカツタイセン」を利用することで、試合相手を探すことができる。

https://bukatsutaisen.com/

【解説】

 テレワークが進み、社員同士が顔を合わせる機会が減ると、コミュニケーション強化のための施策として企業のレクリエーションへの取り組みが重要性を増す。そのためのひとつのアプローチが「部活」だ。社内で同じ趣味を持つ者同士が部署の垣根を越えて集まれる部活は、企業内コミュニケーションのために有益だが、忙しい中での活動は制限を受けやすい。社内では何とか連絡を取って集まり練習できても、対外的な試合相手を探すのに苦労するケースは多い。特にマイナーなスポーツの部活や、新設の部では、相手を探す手がかりが見つけにくい。同じような実力の相手が見つかっても地域が離れていては試合は難しい。日程調整も仕事のかたわらでは骨が折れる。

 そうしたニーズに注目して登場したのが株式会社グロースフェーズが3月から提供を開始した、会社の部活の対戦相手マッチングサービス「ブカツタイセン」だ。

「ブカツタイセン」は、「競技分類」、「競技名」、「都道府県」、「活動エリア」、「開催日」、「レベル」、「業種」の7つの項目で相手を探せるため、実力が見合い、試合の実現可能な対戦相手をピックアップできる。

 また、検索するだけでなく、自分で投稿して対戦相手を募集することも可能だ。試合をしたい日が決まっていて相手だけ決まっていない場合は募集の投稿が有効だ。

 相手が決まってもグラウンドや体育館などを手配するのも大変だが、「ブカツタイセン」では、施設情報はもちろん、位置が具体的にわかるマップ機能も用意。施設の連絡先から行き方まで、一目でわかるようになっている。

 なお、4月にはブログ機能を追加した。今後はチーム内のスケジュール管理やチャット機能なども追加していく予定だという。

 企業部活は職場のコミュニケーションとして有効だし、ストレス発散などにも役立つが、対外的な対戦が容易に実現できれば、企業の広報的な役割や人材募集などにもつなげられる、より広いコミュニケーションの可能性も見えてくるかも知れない。

試合相手をマッチング

試合会場も簡単に探せる

ブログ機能

筆者プロフィール:狐塚淳

 スマートワーク総研編集長。コンピュータ系出版社の雑誌・書籍編集長を経て、フリーランスに。インプレス等の雑誌記事を執筆しながら、キャリア系の週刊メールマガジン編集、外資ベンダーのプレスリリース作成、ホワイトペーパーやオウンドメディアなど幅広くICT系のコンテンツ作成に携わる。現在の中心テーマは、スマートワーク、AI、ロボティクス、IoT、クラウド、データセンターなど。

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