Microsoft Officeで業務効率アップ!【第31回】

iPad、iPhoneで美しい文字をOfficeに入れる


Officeでも、さまざまなフォントの美しい文字を作成できる。ところが、標準機能では人と被ってしまう感が否めない。そこでお勧めなのが、専用アプリを利用した文字作成だ。プレゼンのタイトルやキーになるページには特に利用したい。また、ちょっとしたパンフレットなどを内製する際にも役立つだろう。

文/戸田 覚


iOSのアプリがすごい

 iPhone、iPad向けのアプリは非常に多数登場しており、センスのいいものも少なくない。利用するのは、「Phonto」というアプリで、無料で利用できる。基本的には写真に文字を入れるアプリだが、シンプルな背景を使えばタイトルなども十分作成可能だ。他にもロゴやタイトルを作るアプリは多数リリースされているので探してみてほしい。

 なお、今回は、iPadの画面で説明するが、iPhoneでもほぼ同じように作業できる。

 Phontoを起動したら、まず背景を作る。今回はスライドのタイトルを作ってみる。シンプルな背景を利用するのだが、最初に縦横比をしっかり合わせておかないとうまくいかない。今回は、16対9の背景にするので、カスタマイズで1920×1080ドットを利用した。

 背景は、単色でもいいがグラデーションを自分で作成することもできる。グラデーションの方が案外レイアウトに苦労しないだろう。

 なお、特別な背景の利用にはアプリ内課金が必要だ(筆者の環境はアプリ内課金をしている)。

Phontoを起動し、今回は「プレーンな画像を使用する」を選んだ

背景の縦横比を16対9とした

グラデーションも自作できる

「使用する」を選べば背景になる

文字を入力していく

 続いて文字を入力していこう。画面をタップすると「文字を追加」という吹き出しが現れるので、続けてタップすれば、テキストを入力できる。文字を選択するとサイズを変更したり、カーブで曲げることも可能だ。3Dなど、一部のメニューはアプリ内課金になる。

 どの段階でもフォントを選んで、変更できる。装飾後でも変更できるので、自分のイメージに合うまで調整していける。

 文字は装飾も可能で、影をつけたり縁取りをすることも可能。色を変更するだけでなく、グラデーションで塗ることもできる。

画面をタップして文字を入力する。位置は自由に動かせる

サイズを変更したり(上)、カーブで曲げること (下)も

影や縁取りなども色合いや幅などを細かく調整できる

フォントはいつでも変更可能だ

PowerPointのスライドに貼り付ける

 完成したら、OneDriveなどに転送してPowerPointに貼り付ければいい。縦横比や解像度がマッチしていれば、違和感なく利用できるはずだ。

 PowerPointでは、背景に指定してもいいのだが、そのまま画像として貼り付けても問題ない。この場合は、デザインアイデアが利用できるので、さらにこだわったひと工夫も簡単だ。

 人と被らない表紙やタイトルを作りたい方にはおすすめの方法だ。繰り返すが、iPhoneでも利用できるのでぜひ試していただきたい。

完成したらOneDriveなどを経由してパソコンにファイルを転送する

PowerPointに貼り付けた。デザインアイデアを使ってもいいだろう

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。