1分でわかるIT用語集

クラウドストレージ

インターネット上に用意された有料または無料のデータ記憶スペース(ストレージ)およびそのサービスを指す。ネットワークの高速化を背景に、自前でファイルサーバなどのストレージを導入するよりも費用の節約が可能で、増設にも時間がかからないことでクラウドストレージは急速に発展してきた。当初は数十メガバイト程度だったものが、2012年のGoogle Drive登場と前後して数ギガバイトからテラバイトといった大容量のサービスが登場するようになった。

クラウドストレージは、写真のバックアップや、共同作業時のファイル共有などで利用を延ばしてきた。代表的なサービスとしてはOneDrive、DropBox、Google Drive、iCloud Driveなどが挙げられる。利用が増大するにつれて大容量が求められるようになってきており、有料サービスでは1TBを超える容量を利用できるものもある。

最近ではフィッシングメールを利用したクラウドストレージからの写真流出事件なども発生しているが、自社内に置くのと同程度のセキュリティは実現されている。ユーザー側の運用として、パスワードの管理などは厳格に行う必要があるだろう。

(古市威志)