1分でわかるIT用語集

コンテンツデリバリネットワーク(CDN)

Content Delivery Network。多くのサーバーを分散して配置することで、ウェブコンテンツを効率的かつ高速に配信できる高機能コンテンツ配信サービスのこと。インターネットの利用者が急増したうえ、動画などの大容量配信によって、ネットワークの負荷は高まる一方だ。そのため、アクセス集中によってサイトが表示されなかったり、コンテンツのダウンロードに時間がかかったりすることも。このネットワークの負荷を大幅に軽減した仕組みが、「コンテンツデリバリネットワーク」だ。

オリジンサーバー(オリジナルのウェブコンテンツが存在するサーバー)からウェブコンテンツをコピーした複数のキャッシュサーバーが、オリジンサーバーの代わりにウェブコンテンツを配信する仕組み。世界中に配置したキャッシュサーバーに負荷が分散され、サーバーのレスポンスが改善する。ただし、オリジナルのコンテンツが更新されても、キャッシュサーバーのコンテンツが更新されていないと、古いまま配信されることもある。また、個人情報が掲載されたページがキャッシュされ、他人に開示される可能性があり、これを「キャッシュ事故」と呼ぶ。事故を防ぐためには、どのファイルをキャッシュすべきか、正しく選定する必要がある。
(青木逸美)