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サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)

「Sustainability Transformation(SX)」とは、企業と社会のサステナビリティ(持続可能性)を重視した経営や投資家との対話のあり方を指す。2020年8月、経済産業省を主体とした「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」で提唱された。

近年、新型コロナウイルスや自然災害、ロシア・ウクライナ戦争など、企業を取り巻く環境変化の不確実性が一段と高まっている。未来の予測が困難なVUCA時代、企業はサステナブルな経営への転換が急務とされている。デジタル技術を活用してビジネスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進される中、企業の価値を維持し向上させるための戦略指針として、注目を集めているのがSXだ。

SXの実現には「企業のサステナビリティ(稼ぐ力を持続する)」と「社会のサステナビリティ(将来的な社会の姿)」の両立が重要とされる。企業が持続的に成長していくためには、将来の社会変化をイメージし、企業と投資家が「対話」を繰り返して、企業経営のレジリエンス(回復力)を強化することが必要だ。
(青木逸美)