1分でわかるIT用語集

メタバース

「meta(超越)」と 「universe(宇宙・世界)」を組み合わせた造語。インターネット上で提供される仮想空間や、そこで社会活動や経済活動を行うサービスを指す。仮想空間において自分を託すアバターを作り、仮想オフィスやリモート会議、チャット、ゲームなどを行う。VR(Virtual Reality)のヘッドセットなどを利用する場合もある。次世代のSNSはメタバース上に展開されると言われており、2021年10月にFacebook社が社名を「meta(メタ)」に変更したことが話題になった。

2000年代後半に仮想空間サービス「セカンドライフ」が世界的にブームとなり、メタバースの先駆けとなった。ブームは2010年代に終息を迎えたが、近年、VR・AR技術の進歩や新たなテクノロジーにより、さらに高度なメタバースが登場した。

例えば、ゲーム「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」などもメタバースに含まれ、新しい経済活動の場所としても再注目されている。「あつまれ どうぶつの森」では結婚式や会社説明が行われ、「フォートナイト」では実在のアーティストが音楽イベントを開催。他にも有名ブランドがアバター用の衣装を提供するなど、オンライン上で複数のユーザーと楽しめるバーチャルイベントの場としても人気となっている。

マイクロソフトはコラボレーションツール「Microsoft Teams」を強化し、メタバース上でのコラボレーションを可能にする「Mesh for Microsoft Teams」を発表した。MRプラットフォーム「Microsoft Mesh」をTeamsに拡張し、遠隔地にいるユーザー同士が仮想空間でコラボレーションやホログラフィック体験が行なえる。ユーザーは自分のアバターや写真でTeamsのミーティングに参加できる。2022年から順次提供する予定だ。

メタバースはブロックチェーン業界でも注目されている。ブロックチェーンは暗号化技術の一種で、改ざん不可能な状態で安全に取引データを保持する仕組み。ブロックチェーンを活用すれば、メタバース内にデジタル資産を生み出すことが可能になる。例えば、アートや音楽などのデジタル作品に複製不可能な所有権の証明を持たせられる。この技術を「NFT(非代替性トークン)」と呼ぶ。今後、世界中の企業がメタバース市場へ参入すると予測されている。
(青木逸美)