日本政府および各省庁が運営するWebサイトを中心に、「働き方改革」や「デジタルトランスフォーメーション」、「ワーク・ライフ・バランス」、「テレワーク」の4つの分野に関連するサイトを集めた。働き方改革に取り組んでいく中で参考になる事例や資料が詰まっている。このリストは新しい情報などを取り込み、内容を更新していく予定だ。なお自治体編はこちら

また、手軽に基礎を学びたい人に向けてスマートワーク総研が作成した特集「働き方改革の基礎知識」、「働き方改革再入門」も併せてご覧いただきたい。

★★働き方改革関連★★

働き方改革の原点!
首相官邸「働き方改革の実現」

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/hatarakikata.html

働き方改革は、安倍晋三首相(当時)が掲げた「一億総活躍社会実現」のための手段として挙げられた「人生100年時代構想」「働き方改革の実現」のひとつ。その取り組み内容がまとめられている、働き方改革の原点ともいえるページ。なお、本ページは2019年5月以降更新されていない。

支援情報から法律の紹介まで
厚生労働省「『働き方改革』の実現に向けて」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html

働き方改革を担当する厚生労働省のページ。安倍首相退陣後も地道に更新されている。働き方改革の実現に向けた環境整備やダイバーシティの推進など、厚生労働省の取り組みも紹介されている。労使間で結ぶ必要のある「36(サブロク)協定」作成ツールなど、具体策も参照できるほか、中小企業の事業主に対してどのような応援の施策があるのか、働き方改革関連法をわかりやすく紹介しているほか、助成金・関連資料のダウンロード&リンクもまとまっている。

地方公務員の働き方
総務省「女性活躍・働き方改革関係」

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/koumuin_seido/josei_hatarakikata.html

地方公務員の女性活躍と働き方改革についての指針や実態調査を集約した総務省のページ。開設当初は、セクハラやパワハラ、育児休暇などについての紹介が多かったが、コロナ禍が発生した近年はテレワークに関するガイドや調査結果が増えている。

新しい時代の教育のために
文部科学省「学校における働き方改革」

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/

働き方改革のホットスポットとなっているといってもよい学校現場。文部科学省が学校現場の働き方改革についてまとめたのがこちらのページ。中央教育審議会での議論の経過などが確認できる。

全国の学校での事例を紹介
文部科学省「全国の学校における働き方改革」事例集

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/mext_00001.html

学校現場での働き方改革は、どれか1つやれば問題が解決するというものではなく、あらゆることに取り組まなければいけないため、どこから手を付けるべきかわからないという声も多い。本ページでは、どの学校でも取り組みやすく、手の届きやすい事例を多数紹介している。

建設業向けガイドライン
国土交通省「営繕工事における働き方改革の取組」

https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000040.html

働き方改革について、建設業では一定の猶予期間を置いたうえで、時間外労働の罰則付き上限規制の一般則を適用することとされた。働き方改革を進めるためには、建設業界全体の生産性向上と同時に、発注者や国民の理解を得ていくことも同時に必要とされる。このために、これからの進め方をまとめたのが国土交通省のこのページ。

船員さんも働き方改革
国土交通省「船員の働き方改革」

https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk4_000026.html

令和4年度から施行の「海事産業強化法」に基づき、船員法、船員職業安定法及び内航海運業法が改正された。これに沿った船員の働き方改革について紹介するページ。法令改正の概要をはじめ、船員モデル就業規則、雇入契約書などのお役立ちツール、労働時間管理の電子化についても紹介されている。

フリーランスの人必見
経済産業省「多様で柔軟な働き方」

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/tayou/tayou.html

「兼業・副業」、「テレワーク」、「雇用関係によらない働き方(フリーランス等)」を含めた多様で柔軟な働き方について紹介する経済産業省のページ。研究会の報告書のほか、フリーランスや兼業・副業の事例、フリーランスが利用できる施策などが紹介されている。

イノベーションを生み出したい
経済産業省「ダイバーシティ経営の推進」

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/

経済産業省は、ダイバーシティ経営を「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」と定義し、これを推進するために「新・ダイバーシティ経営企業100選」などを選定して、事例紹介を行っている。

魅力のある職場環境づくりを進める
農林水産省「農業の『働き方改革』検討会」

https://www.maff.go.jp/j/study/work/

農林水産省が取り組む農業の「働き方改革」についてまとめたページ。農業が魅力のある職場環境になるように、農業経営者や有識者等からなる農業の「働き方改革」検討会を開催。農業経営者や有識者等からのヒアリングに加え、「農業の働き方改革」アイデアの募集、アンケート調査、農業高校でのイベント開催などを行った。これらの結果を紹介するとともに、事例紹介、経営者向けの実践ワークブックなども公開している。

気づきと着手を促す
農林水産省「食品業界の『働き方改革』」

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/hatarakikata_shokusan/

労働時間が長く、給与が低いにもかかわらず、忙しいと言われる食品業界。食品製造業、食品流通業、外食・中食産業などでの働き方改革について農林水産省がまとめたのがこちらのページ。事業者へのインタビューや事例紹介のほか、『食品業界の「働き方改革」ハンドブック』も公開されている。

林業の活性化を目指す
林野庁「林業の『働き方改革』」

https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/hatarakikata/ringyou.html

「林業経営者向けの働き方改革の手引き」が公開されている林業の「働き方改革」のページ。働き方改革を経営を変革するチャンスと捉え、ステップ・バイ・ステップでの経営改善を指南している。

★★DX関連★★

岸田政権のデジタル化政策
首相官邸「デジタル田園都市国家構想」

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seisaku_kishida/seichousenryaku.html#1-2

デジタル技術を活用することで、地方から国全体のボトムアップを目指す岸田政権の「デジタル田園都市国家構想」を紹介するページ。周回遅れとも言われる日本社会のデジタル化にどのように対応していくのか。これからの政策に注目だ。

日本デジタル化の中枢
内閣官房「デジタル庁」

https://www.digital.go.jp/

菅政権の目玉政策だったデジタル庁のホームページ。中央官庁の縦割り打破を目的として、2020年9月に創設されたが、その成果はまだ見えていない。ホームページもややさびしい印象。岸田首相は、「官民に残る規制を今後3年間で見直す」方針を強調しているので、これからに期待したい。

DXの推進役
経済産業省「METI DX」

https://www.meti.go.jp/policy/digital_transformation/

経済産業省が2018年から進めてきたデジタルトランスフォーメーション(DX)についてまとめられたページ。行政のデジタル化に加え、「IT導入補助金」などについても紹介している。コロナ禍の今、そこからの脱却のため、再度、注目が集まっている。

デジタル人材の育成を推進
経済産業省「マナビDX(デラックス)」

https://manabi-dx.ipa.go.jp/

経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が開設したポータルサイト。デジタル人材の育成を推進するため、デジタル知識・能力を身につけるための実践的な学びの場として、デジタルスキルを学ぶことができる学習コンテンツを紹介。すべての社会人が身につけるべきデジタルスキルを示した「DXリテラシー標準」も掲載している。

地方自治体のIT化を推進
総務省「地方行政のデジタル化」

https://www.soumu.go.jp/denshijiti/

総務省が進める自治体のIT化をまとめたページ。住民の利便性向上や自治体の業務効率化などを目的とした、地方行政のデジタル化を推進する各種施策について掲載。総務省が主導して、各地方自治体のIT化、効率化を進めるとしている。2022年3月発表の「自治体DX・情報化推進概要」も掲載されている。

デジタル技術で食関連産業の課題を解決
農林水産省「農林水産業・食関連産業のデジタルトランスフォーメーション」

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/dx/

農林水産業・食関連産業の課題をデジタル技術を活用して解決し、食料の安定供給や農林水産業・食関連産業の成長に貢献するために、農林水産省が進めるDX関連の情報を集めたページ。データ駆動型の農業経営により消費者ニーズに的確に対応した価値を創造・提供する農業(FaaS(Farming as a Service))への変革を進めたいとしている。

★★ワーク・ライフ・バランス関連★★

企業も個人も判断できる自己診断ツール
厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト」

http://work-holiday.mhlw.go.jp/

厚生労働省が進める「働き方・休み方改善」のためのポータルサイト。企業や社員がメニューに沿って現在の状況を入力することで、自己診断できるツールがある。「働き方・休み方」を見える化して改善のヒントを見つけよう。働き方・休み方に関するイベント・シンポジウム情報も紹介されている。

ワーク・ライフ・バランスの基本
厚生労働省「仕事と生活の調和」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/

「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」や 「仕事と生活の調和推進のための行動指針」、テレワーク普及促進対策、労働時間の見直しなどについて紹介する厚生労働省のページ。政策や指針をしっかりと把握したい場合には、まずここから。

働き方を変えよう!
内閣府「仕事と生活の調和」推進サイト

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/

「カエル! ジャパン」を合い言葉に、ワーク・ライフ・バランスを実現すべく、「働き方」を変えてみよう! という内閣府のサイト。ワーク・ライフ・バランスに関連する法律や制度、経済的支援、情報提供、企業事例などへのリンクが便利。

仕事と育児を両立する男性に
厚生労働省「イクメンプロジェクト」

http://ikumen-project.jp/

社会全体で、男性が積極的に育児に関わることができる一大ムーブメントを巻き起こすため、厚生労働省が提唱した「イクメン」に関するWebサイト。仕事と育児の両立を目指す男性の事例を紹介。

★★テレワーク関連★★

テレワークを導入したいなら必見
厚生労働省「テレワーク総合ポータルサイト」

https://telework.mhlw.go.jp/

テレワークに関連する情報を一元化して、テレワーク導入を検討する企業やテレワークに関心のある人に、さまざまな情報を提供する厚生労働省のポータルサイト。テレワークの導入方法や相談センターの案内、導入事例などが紹介されている。

企業や地方公共団体のテレワーク導入を支援
厚生労働省「テレワーク相談センター」

https://www.tw-sodan.jp/

厚生労働省が地域の中小企業を支える団体と協力して取り組む事業。テレワーク導入における労務管理、ネットワーク環境の構築、セキュリティ面などの相談を受け付け、中小企業や、地方公共団体のテレワーク導入をサポートする。

テレワーカーに仕事を発注する前に
厚生労働省「ホームワーカーズウェブ」

http://homeworkers.mhlw.go.jp/

会社員がオフィス以外で働く以外にも、セカンドキャリアなどで自宅などをオフィスとして働く人々がいる。そんな「自営型テレワーク」のための総合支援サイト。自営型テレワーカー自身のみならず、彼らに仕事を発注する側が知っておくべきガイドラインなども充実している。