特集 働き方改革の基礎知識2017



働き方改革=労働時間の短縮ではない

ついに今秋から関連法案の審議が始まる「働き方改革」。もはや『自分には無関係のはず……』『一体何をすれば?』などと戸惑っている場合ではなくなった。じきにあなたのオフィスにも大きな風が吹くだろう。何もわからず巻き込まれる前に、帆を向けるべき方角を見極めておこう。

文/まつもとあつし、成田全、編集部


2017年の流行語はこれで決まり!?

 少々気の早い話だが今年の流行語最右翼は「働き方改革」。昨年秋以降、この5文字を目にしない日はないと言ってよいだろう。そして2017年はその具体的な施策が明らかになる年だ。

 「働き方改革」とは、少子高齢化・労働者人口の減少・働き盛りの育児介護辞職増加といった社会環境下においていかに経済成長を達成するかという問いに答えたもの。そのためには、世界水準を大きく下回る低効率な働き方の改善・多様化が喫緊の課題だ。一方でその改革の具体策が見えにくいのもまた事実。『自分にはまだ遠い出来事だ』と感じる社会人も多いのでは。

 そこでスマートワーク総研では「働き方改革の基礎知識」と題した特集をお送りする。

 困難と思わがちなあの省庁で進む鮮やかな改革の内容、現場を知る企業人・識者からの鋭い提言/そもそも働き方改革を政府が主唱するに至った経緯の解説/政府と企業はどのように協調すべきなのか/一足先に改革へと乗り出した先進企業の現状/そしてそこから見えた働き方改革を実現するソリューションの紹介など、多方面からの解説を試みる。

 単なる流行語では終わりそうにもない働き方改革。じきにあなたのオフィスにも大きな風が吹くだろう。何もわからず巻き込まれる前に、帆を向けるべき方角を見極めておこう。

●この回を読むとわかること→ 働き方改革に官民の区別なし! お堅い役所でさえ改革推進中。成果も挙がっている

「働き方を見直すには、既存の制度や仕事のやり方を所与のものとせず、廃止も含めて根本から見直しを行い、職員がより付加価値の高い業務に従事できるよう業務改革に取り組むことが不可欠。行政管理局はそのための環境作りの一つとして、場所に縛られないオフィス改革を提案、自ら実践しています」(「総務省 オフィス改革」より)。まずは、いち早くオフィス改革を進めている総務省を訪ねる。抜本的な改革が必要になった理由、改革の地道な進め方、そして改革を実行した部署の変化と驚くべき成果とは――。総務省 行政管理局企画調整課 課長補佐 永田真一氏にお話を伺った。

●この回を読むとわかること→ 改革に様子見の我が社に近い将来起こること

改革の号令は下ったものの、未だ多くの企業では制度変更以前に改革への意識が追い付いていないのが現状。そこで今回は、慶應義塾大学 政策・メディア研究科で教鞭を採る傍ら、NTTレゾナント・トランスコスモス・カドカワなど10社超の取締役をこなす夏野剛氏にご登場いただき、自身の経験の中で、二の足を踏んでしまう企業に改革を促すには? そして改革を進める企業と様子見の企業、将来的にどんな差が付いてしまうのか?など、企業側の対応について語っていただく。

●この回を読むとわかること→ なぜ働き方改革を「今」やらねばならないのか?

民間議員など複数の公務を続ける中で、早くから出生率の向上を政府に訴え続けた“働き方改革の立役者”ワーク・ライフバランス社の小室淑恵氏、そして同社で働き方改革コンサルティングを担当する村上健太氏に、あえて「今」働き方改革をやらねばならない理由、企業への影響について詳しく語っていただいた。

●この回を読むとわかること→ 改革を進める企業の生の声

一足先にICTを用いて働き方改革を試みる二社のトップ――株式会社アンリツプロアソシエ 大貫英雄代表取締役社長、株式会社エフスタイル 宮田志保代表取締役――に「社内風土醸成・業務見直し・社内説得など数々の困難をいかに乗り越えたのか?」「導入したICTソリューションは?」「そして改革の現状は?」など、企業がぶつかりがちな困難・疑問を解決するヒントをお伺いした。

●この回を読むとわかること→ 女性が活躍するために必要なこと

働き方改革実行計画にも明記されている「女性活躍推進」のために経営層がしなければならないこと、そして「働き方改革の流れにいち早く反応した経営層たちの共通点」について、国内外の経営層と交流を持つシンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美氏に語っていただいた。生産性向上やイノベーションこそ、本当の意味での“働き方改革”であるという。

●この回を読むとわかること→ テレワークに必要なソリューション

ここまで読まれた特集で、働き方改革の必要性は十分理解されたことでしょう。ただ、改革を実現するためにどうしたらいいのか、分かりづらい面もあります。最終回では、働き方改革の1つテレワークを実現するためにどのようなソリューションが必要なのか、オススメのソリューションとともにご紹介します。