1行が長いと読みづらい

 書類は1行が長い、つまり、1行の文字数が多いと読みづらいと感じることが多い。このサンプルはよくありがちな企画書などの書類だが、1行が長いために視線の移動距離が長くなり、結果として読みにくさにつながっている。

1行が長いと読みづらい

1行が長いと読みづらい

段組を指定する

 そこで、レイアウトの手法のひとつである「段組」を利用していこう。使い方は簡単で、文字列のブロックを範囲指定したら、メニューから段組の段数を指定すればいい。雑誌や新聞のようなレイアウトになるはずだ。
 段数は2段、3段と指定可能だが、1行が長いほど段数を増やすと読みやすくなる。例えばA4の書類でも文字サイズが小さくなると、1行の文字数は増える。そうなったら段数も増やせばいいわけだ。

文字列を指定して、レイアウトメニューから段組を指定する

文字列を指定して、レイアウトメニューから段組を指定する

2段組のレイアウトに変更できた。だいぶ読みやすくなっている

2段組のレイアウトに変更できた。だいぶ読みやすくなっている

見出しの使い方に注意

 段組には見出しを含むこともできる。見出しを範囲指定した状態で、段組を実行すればいいだけだ。逆に見出しを含まないことも可能なので、どちらが読みやすいか、インパクトが強いかは自分で考えて決めていこう。
 企画書などは見出しを強くした方が効果的なケースが多いので、個人的には含めないパターンをよく使っている。
 次回は段組の詳細設定と縦書きなどを紹介する。

こちらは見出しも段組に含んだパターンだ

こちらは見出しも段組に含んだパターンだ

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著者プロフィール

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。
戸田覚チャンネル youtube.com/c/todasatoru