1分でわかるIT用語集

エンコード

英語でencode。「符号化」「暗号化」「記号化」などの意味がある。映像や音声などのデータを一定の規則に従い圧縮や暗号化を行い、別の形式に変換することを「エンコード」という。

映像はパラパラ漫画のように、静止画(フレーム)を連続で表示することで、視覚的に動いているように見せている。フレーム数が多いほど、よりなめらかな表現ができる。1秒間の動画が何枚の静止画で構成されているかを示す単位を「フレームレート」といい、「fps」で表す。例えば、日本のテレビ映像は29.97fps、映画やアニメは24fpsで構成されている。映像には大量のフレームが必要で、データ量も膨大になる。そのため、インターネットで動画を配信するには、エンコードが不可欠となる。

エンコードはデータの容量を軽減し、パソコンなど動画を再生する環境や、YouTubeなどのプラットフォームに合わせた動画形式に変換する。エンコードが適切でないと、動画を配信する際にスムーズに再生できないことがある。

エンコードと似た仕組みに「レンダリング」がある。レンダリングは映像や音声などを編集したデータを動画に生成する作業のこと。レンダリングされた動画をエンコードによって圧縮・変換する。また、エンコードされたデータを復元することを「デコード(decode)」という。エンコードされた動画を視聴するには、デコードして再生する。
(青木逸美)

関連語

CPU GPU VRAM