ハイパーコンバージドインフラ（Hyper Converged Infrastructure＝HCI）ともいう。仮想化環境のためのシステムインフラに必要なサーバー、ネットワーク、ストレージ、仮想化ソフトウェアなどを一つに集約した製品。ハードウェアやストレージ、ソフトウェアがすべて最適化されているため、インフラ導入にかかる期間を大幅に短縮し、安定的に稼働させることができる。

もともと、このような統合型システムインフラを「コンバージドインフラ」と呼ぶが、さらに小型化された躯体の中に、複数のサーバーやストレージを内蔵していることから“ハイパー”がついた。

これまで、システム管理者はサーバーやSANスイッチ、外部ストレージなどを、それぞれ複数の画面から管理していた。HCIでは一つの管理画面でサーバーとストレージを一括管理できる。サーバーとソフトウェアの組合せで構成するため、外部ストレージの専門的スキルは必須ではなく、日々のメンテナンスや運用がシンプルになり、管理業務の負担低減につながる。
（青木逸美）