1分でわかるIT用語集

PaaS(パース)

「Platform as a Service」の頭文字をとった略語。アプリケーションの開発・実行に必要なプラットフォーム一式を、インターネット経由で提供するクラウドサービスの形態。PaaSを使えば、インターネット上で開発環境が利用できる。

PaaSではサーバー、OS、アプリケーションを稼働させるミドルウェアなどの開発環境がすでに揃っているので、初期費用が抑えられる。また、導入したサービスに応じた料金を支払う従量課金制を採用している場合が多く、運用コストを削減できる。クラウド上にインフラ環境が整備されているため、一から構築する必要がなく、ただちに開発をスタートすることが可能。

インフラの設計や管理が不要なので、ユーザーは開発に集中できるというメリットがある。一方で、データベースの設定やプログラムの実行環境に制限があるため、自由に開発環境を構築することができないというデメリットもある。

代表的なサービスとして「Google App Engine」や「Microsoft Azure」などがある。
(青木逸美)