「Software as a Service」の頭文字をとった略語。アプリケーションをインターネット経由で提供するクラウドサービスの形態。端末にアプリケーションをインストールしなくても、インターネットに接続すれば手軽に利用できる。

PC、スマートフォン、タブレットなど複数の端末から同じアカウントでアプリケーションを使え、複数のユーザーが同一データを閲覧したり、編集したりすることも可能。アップデートは自動で行われるので、常にセキュリティを最新に保てる。インターネットと端末があれば、いつでもどこでもサービスが利用でき、在宅ワークにも最適だといえる。その一方で、インターネット環境がなければアプリケーションが使えないというデメリットもある。

導入までの納期が短く、設備投資の削減によるコストダウンが図れる。最近では月額同一料金になるサブスクリプションサービスも増えている。ただし、完成されたサービスを利用する形式なので、自社に合わせたカスタマイズが難しい。導入を検討する際、自社の業務をサービスに合わせる柔軟性が必要となることを念頭に置いた方がいいだろう。

代表的なサービスとして、「Microsoft 365」「Salesforce」「サイボウズOffice」などがある。
（青木逸美）