VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、インターネットなどオープンネットワークの上に仮想的に設けられる専用線のこと。セキュリティの高い通信が期待できる。

昨今、在宅ワークが急速に普及したが、社内に存在する情報へのアクセスをいかにセキュアに行うかが課題となっている。自宅や外出先から社内にアクセスするために、従業員全員分のクローズな専用線を用意することはコスト面で非現実的であり、またデータの暗号化通信のみを用いても絶対に安全とは言いきれない。そこで用いられるのがVPNで、インターネット回線を使いながら、隔離されたクローズなネットワークを利用することができるため、不正アクセスへの心配を減らせる。

コロナ禍の有無にかかわらず、リモート化への流れは働き方改革における業務効率化において重要な柱となる部分であり、どこからでも会社にいるのと同じようにアクセスできるVPNの活用は基本中の基本となるだろう。
（陣武雅文）