スマートワーク実現のためにケーブルからの解放を!

注目ブース紹介その2~DISわぁるど in 四国 たかまつ

文/まつもとあつし


会議をもっとスマートに――インテルUniteソリューション

 部屋を暗くして、プロジェクターにPCをケーブルでつなぎ、発表者が変わるごとにケーブルを差し替えて、アダプターはどこだと一騒動が起きる――そんな会議のスタイルは近い将来過去のものになるかも知れない。

インテル Uniteソリューションのイメージ。社内ネットワークを経由して接続できるから手軽に利用できる。

 インテル Uniteソリューションを導入すれば、こういった面倒とは無縁でいられる。導入するハードウェアは無料でダウンロードできるインテル Uniteソフトウェア(Uniteハブ)に対応したミニPCだけ。CPUがvPRO対応であることが求められる点には注意が必要だが、デモではNUCでもスムーズに動作する様子が確認できた。このミニPCとディスプレーをつなぎ、会議参加者はPINコードを利用しWi-Fi経由でこのPCと接続しておけば準備完了だ。

 いま、誰のPCからの画面が表示されているのかも、壁紙の色で一目瞭然。プレゼンの最中に、別のメンバーのPCから数字データを表示するなどといった、割り込みもとてもスムーズに行える(画面分割による同時表示は最大4台まで。子機は最大20台まで接続できる)。画面へのマーキング、採決、ファイルの共有もUniteソリューションソフトウェアによって、オンライン上でスムーズに行える。

インテル Uniteソリューションが実現するスマート・ミーティングの動画。導入することで、会議がよりスマートになる。

 ネットワーク経由で接続されるということは、いまその会議室にいないメンバーも外部から会議に参加し、Uniteソリューションの恩恵を受けられるということを意味する。更にユニークなのは、オプションによって会議室の空調や照明の管理にも対応している点だ。まさにスマートな会議をトータルで支えてくれるソリューションだと言えるだろう。

個人のPCを極限までケーブルから解放――インテル ワイヤレス・ドッキング

 インテル Uniteソリューションが、会議におけるケーブルからの解放をキーとしたスマートワークの実現とすると、インテル ワイヤレス・ドッキングは個人のPCを極限までケーブルから解放してくれるソリューションだ。

ワイヤレス・ドッキングのデモ。右にある箱型のデバイスがステーション。ノートPCを席に持ってくるだけで、ディスプレイ、キーボード、マウスが利用可能となる。

 そこで鍵を握るのが画面表示のワイヤレス化。これまでも画面表示を無線化するソリューションはいくつも提案されてきたが、信号の状況によってはデータ的に重たくなる動画の表示などが遅延したり、うまく表示されなかったりして、かえって業務効率を下げてしまいかねないこともあった。

 これを解決したのが、無線ドッキングステーションだ。ここに電源とモニターケーブル、USB、有線LANなどをつないでおけば、ノートPCには何も接続する必要がなくなる。通信も60GHz帯を利用したIEEE 802.11adに対応しており最大7Gbpsという有線以上のパフォーマンスが発揮出来るというわけだ。11adの特徴はこの安定性だけでなく、通信が短距離(環境にもよるが会場デモでは数メートル離れただけで切断された)に限定されるため、机を離れれば、PCを起動したまま会議室に移動しても、うっかりその内容がデスクのモニターに映り続けている、といった事故も起りにくい。

ワイヤレス・ドッキングの説明。ステーションに接続した機器が、ワイヤレスで利用できるので、モバイルとデスクワークの境界がなくなる。

 11ad はもともと別の団体のWiGig(Wireless Gigabit)規格がWi-Fi Allianceに吸収されて引き継がれた規格で、今後既存のWi-Fi規格と連携した製品の登場が期待されている。これからスマートワークに対応した環境構築を考える際には、ぜひ検討したいソリューションだ。

インテル ワイヤレス・ドッキングの説明動画。第6世代Coreプロセッサーに導入されたテクノロジーで、接続操作なしに各デバイスとワイヤレスでつながる。

 この他にも、ブースを案内してくれたインテル株式会社 セールス・チャネル事業本部 セールス・マネージャーの長瀬淳氏からは、高度な手書き認識・デジタルインクテクノロジーの「MyScript」の紹介もあった。

MyScriptのデモ動画。数式や図形の入力がはかどる。

 Skylake以降のCPUを搭載した2in1タブレットでの導入や、DISのようなソリューションベンダーでの採用を目指して、デモを行っているとのこと。公式サイトではブラウザでテキストや数式が即座に変換される様子を体験できるデモも公開中だ。近く日本語にも対応されるということで、こちらも今後が楽しみなテクノロジーの一つである。