筆者プロフィール:ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。
2020/03/12
複数人でひとつの画面を見ながら会議、作業するのに欠かせない道具であるプロジェクターですが、共有スペースやコワーキングスペースなどでは大画面で投影するために必要な距離を確保できないことがあります。そこで今回ご紹介したいのが11.7cmの超至近投影に対応したリコーのプロジェクター「RICOH PJ WX4152NI」。ほかにも電子ペンで書き込み可能な「電子黒板機能」、PC4台同時投影機能など多彩なプロジェクターなんです。
文/ジャイアン鈴木
「WX4152NI」は、ミラー反射式超短焦点プロジェクター。リコー独自技術の自由曲面ミラーが採用されており、本体背面から投影面まで最短11.7cmの距離で48インチ、24.9cm離せば最大画面サイズの80インチで投影可能。4人がギリギリ入るような狭い会議室であっても大画面で投影できるわけです。
リコー「RICOH PJ WX4152NI」。通常のプロジェクターと違い縦置きのような筐体
本体背面から投影面まで11.7cmの距離を確保できれば投影可能。この距離を確保できないのなら、そもそも複数人が集えないでしょう
スクリーンではなく白い壁に投影していますが、ニュートラルな発色が好印象です
本体サイズは257×144×221mm、重量は約3.0kg。専用キャリングケースが同梱されており、オフィス内を移動することはもちろん、打ち合わせ先にもラクラク持ち運べる小型・軽量ボディーが魅力です。サイズ的には少年漫画雑誌4冊ぶんといえば、イメージしやすいかもしれません。
WX4152NIをコンパクトに持ち運ぶための専用キャリングケースが同梱。肩掛けできるので電車移動でも無理なく持ち運べます
基本スペックは、パネルタイプが単板DLP、解像度がWXGA(1280×800ドット、102万4,000画素)、パネルサイズが0.65インチ、アスペクト比が16:10、明るさが3500ルーメン、最大表示色は約10億7300万色です。色域は非公表で、HDRには対応していません。あくまでもビジネス用途のプロジェクターということになります。
本体上面には、電源、入力、AVミュート、メニュー、決定、選択ボタン、投影窓が配置されています
本体前面。ロゴ下にあるのは2Wモノラルスピーカー。さらに下のフォーカスレバーで映像のピントを調整します
本体背面右下には盗難防止用ワイヤーを接続するセキュリティースロット(ケンジントンロック規格)が用意されています。共有スペースに常時設置する場合でも安心です
本体右側面にはUSB端子、HDMI端子、ビデオ入力端子、LAN端子、D-sub端子、オーディオ出力端子、オーディオ入力端子を配置。その上の格子穴は吸気口です
本体左側面には排気口のみを配置。熱気はここから排出されます
パッケージには、本体、専用キャリングケース、電子ペン、USBドングル、電源ケーブル(3m)、RGBケーブル(3m)、説明書、CD-ROM(ソフトウェア)などが同梱されています
よく使う機能はワイヤレスリモコンで即座に実行可能です
本製品のもう1つの注目機能が電子黒板(インタラクティブ)です。専用ソフト「RICOH PJ Interactive Software」をインストールしたうえで、付属のUSBドングルをPCに挿せば、投影している画面に文字や図形を書き込めちゃうんです。
このソフトには、表示している画面に直接書き込むモードと、ホワイトボードに書き込む2つのモードが用意されており、どちらもPDFで保存可能。プレゼンや会議後に残したメモをほかのメンバーと共有できるわけですね。
電子黒板機能で利用する電子ペンとUSBドングル
これはホワイトボードモード。今回はモノクロで描いていますが、もちろん色やペン先の太さを選択可能です
これはデスクトップ描画モード。PDFで保存した場合にはデスクトップ画面ごと記録されます
さらにもう1つユニークな機能が無線で画面を投影できる「QuickProjection」です。これ自体はいまどきのプロジェクターでは珍しくない機能ですが、本製品は最大4台の端末の画面を同時に表示できるんです。それぞれのPC内の資料を見比べつつ作業可能なので、会議を効率化できること間違いなしですよ。
ユーティリティーソフト「QuickProjection」をインストールすれば、あとはプロジェクターの画面に表示されている認証コードを入力するだけでワイヤレス画面投影が始まります
メニューには、映像調整、表示・音設定、省エネ設定、初期設定1、初期設定2、ネットワーク・USB設定、状態表示の項目が並びます。QuickProjectionを利用するためには事前にWX4152NIを無線または有線でネットワークに接続しておく必要があります
YouTube動画などはさすがに多少コマ落ちしますが、普通のPC操作であれば遅延は気にならないレベルです
4台のPCから同時に画面を投影しつつ、ボタンを押すだけで全画面表示と分割表示を切り替えられます ※リコーの公式動画より
機能性が高いぶん、お値段も高めな本製品ですが、電子黒板機能とQuickProjectionは打ち合わせで重宝すること間違いなし。オフィスやコワーキングスペースなどに導入されることを強く要望したい逸品と言えるでしょう。
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