Microsoft 365で業務効率アップ!【第94回】

iPadのMicrosoft Officeが圧倒的に進化(1)


iPadをモバイルノートがわりに使おうと考えている方も少なくないだろう。確かに、機能がどんどん進化し、パソコンに匹敵する作業ができるアプリも少なくない。注目したいのがMicrosoft Officeの進化だ。2回にわたってiPadのMicrosoft Officeについて新機能を中心に紹介する。今回は、マウス対応によって使いやすくなった点を中心に紹介していこう。

文/戸田 覚


マウスで範囲指定が楽になった

 iPadがマウスに対応し、さらにMicrosoft Officeもアップデートでマウスでの操作がしやすくなっている。実際に使ってみると、パソコンのExcelやWordとほとんど遜色のない操作性を実感できるはずだ。

 あまりに普通なので違和感がないのだが、以前はそもそも指先で操作しなければならず、その後、OSがマウスに対応しても、使い勝手がイマイチだったのだ。ところが、昨年12月のアップデートで今回のように使いやすく進化している。

少々わかりにくいのだがグレーの丸がマウスポインターだ

マウスでの範囲指定は作業がしやすい

指での範囲指定ももちろんできるので両方を組み合わせるといいだろう

Wordでもマウスによる範囲指定がしやすい

Split View対応がスゴイ

 Split Viewは、iPad上に2つのアプリを開いて作業するマルチタスク機能だ。ExcelやWordもSplit Viewに対応しており、とても快適に使える。

 驚くべきはコピーアンドペーストで、Excelの表やWordの文章を範囲指定したら長押しし、ドラッグするように動かすことで他のアプリに貼り付けられる。標準のメモに貼り付けるとテキストになる。

 Excelの表やグラフをWordに貼り付けると、書式も保持されたままオブジェクトとして利用可能。表ならWord上でも表として編集ができる。

 他のアプリとも連携可能で、この連携機能は素晴らしいとしかいいようがない。

 次回は、統合された「Microsoft Office」について紹介していく。

Excelの表を標準のメモにドラッグしてみる

すると、メモ上でテキストとして利用できる

Wordにドラッグすれば表として貼り付けることができて編集も可能

グラフなどは、そのままオブジェクトとして利用できる

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。