1分でわかるIT用語集

ユーザーエクスペリエンス(UX)

ユーザーが製品やサービスを利用して得られる体験を意味している。「User Experience」を略して「UX」と呼ばれることが多い。例えば、ある製品を手に取り「デザインが美しい」と感じ、「使いやすい」と感心し、「使って良かった」という感想を抱く。この体験によって起こった感情が、UXである。ユーザーが体験して感じていることに共感することで、よりよい製品・サービスを提供することができるという概念。

Webサイトやソフトウェアなどの操作性や使いやすさを「ユーザビリティが高い」と表現するが、ユーザビリティとUXの違いは、ユーザビリティでは「使いやすい」「わかりやすい」などの良質な体験のことを指すが、UXではその体験によってユーザーが得られる「心地よさ」を重視する点である。

UXを高める要素の一つとして「UI」がある。ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、ユーザーと製品をつなぐ接点を意味し、サービスのデザイン性や操作性を指すこともある。UXを良質にするためには優れたUIが必要不可欠であり、UXという概念の中にはUIが内包されている。
(青木逸美)