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ウェルビーイング

英語の「Well-being」を指し、「幸福」「健康」とも翻訳される。心身ともに良好な状態にあり、多面的な幸せが持続するという概念で、瞬間的な幸せを意味する英語「Happiness(ハピネス)」とは異なる。世界保健機関(WHO)憲章の前文では、「健康とは病気ではないとか弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも社会的にもすべてが満たされた状態(ウェルビーイング)にあること」と定義されている。似た言葉にウェルフェア(welfare)があるが、これは主に「福利厚生」として認識されている。

ウェルビーイングは、社会福祉の分野で利用される専門用語だったが、社会全体で働き方改革が進む中、「働くことにおける幸福」が重要視され、近年はビジネスシーンでも使用され、職場環境や働き方を見直す一つの指標になっている。自分は「幸せだ」と感じている従業員は、仕事に対するモチベーションや業務パフォーマンスが高く、組織に良い影響をもたらす。つまり、ウェルビーイングの向上が企業価値や生産性に直結するとされている。

しかし、「働きやすさ」の実現だけでは、ウェルビーイング向上は達成できない。人が身体的、精神的、社会的に、良好な状態で幸せを感じるには、「働きやすさ」と「やりがい」のバランスを取ることが大切とされる。ウェルビーイングの最終目標は、健康的で成長や幸福を感じながら、モチベーションを高く持って働けることにある。
(青木逸美)