1分でわかるIT用語集

リスティング広告

Google、Yahoo!といった検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告のこと。「検索連動型広告」とも呼ばれる。リスティング広告は特定のキーワードに応じて、検索結果の上部と下部に表示される。商品やサービスに興味や関心を持っているユーザーに効果的にアプローチできるため、コンバージョン率(CVR)が高くなりやすい。検索結果に連動する施策にSEOもあるが、リスティング広告はSEOよりも即効性と柔軟性が高く、上位に表示される。

広告のフォーマットはテキストで、基本的に「見出し」「説明文」「リンク先のURL」の3つの要素で構成される。リスティング広告をクリックしたユーザーは、リンク先のWebサイトに誘導される。

リスティング広告の料金体系は、ユーザーが広告をクリックしたら料金が発生する「クリック課金」で、広告主自身が「入札形式(オークション)」で料金を設定する。広告を表示させるためには、最低入札価格以上での入札が必要となる。検索数の多いキーワードほど最低入札価格も高くなり、高い金額で入札するほど、掲載順位が上になる。

また、広告の優先順位には入札金額だけでなく、「広告の品質」も影響する。低品質な広告と判定されれば、上位に表示されない。広告の品質は、クリック率・検索ワードと広告の関連性・リンク先ページの品質などから判定される。入札金額や品質などの要素を複合的に判断し、「広告ランク」という値が割り当てられ、ランクが高いほど上位に表示される。

リスティング広告のメリットは主に4つ。

  • 購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできる
  • 専用の広告管理画面があり、即日、広告掲載がスタートできる
  • リアルタイムで成果をチェックして、臨機応変に改善できる
  • 予算に応じて自由な金額で入札できる

一方、テキストが基本の構成なので、ビジュアルで商品の魅力を伝えられない。広告慣れしているユーザーのクリック率が低い、競合他社との競争が激しいというデメリットがある。
(青木逸美)