学校から旅館まで2020年に向けたWi-Fi化はエレコムにお任せ!

「DISわぁるど in とちぎ 宇都宮」レポートその6

 プラットフォームゾーンに出展したエレコムのブースでは、中小画面を中心としたバッテリーレス タッチパネルPCやホテル旅館のWi-Fi化ソリューションなどを展示。LANケーブルを配線困難な学校や店舗でもインターネットがつながる同軸線モデムに要注目!

文/編集部


7インチのデジタルサイネージに意外な需要

 プラットフォームゾーンに出展したエレコムのブースでは、中小画面を中心としたバッテリーレス タッチパネルPC、ホテル旅館のWi-Fi化ソリューションなどを展示。

 一般的なタッチパネルPCは3年ほどでバッテリーの劣化によるハードウェア的限界が訪れてしまうが、エレコムではPOS端末やデジタルサイネージとしての仕様を想定し、あえてバッテリーを内蔵しないことで長期間運用を可能にしている。

 またデジタルサイネージというと、駅構内などに設置された大画面のものを思い浮かべるが、じつは店舗内に設置する比較的小さな画面にも意外な需要がある。たとえば理容室など「手持無沙汰だが、移動はできない時間が発生する場所」に設置することで、関連商品のCMや自店舗のキャンペーン情報を流すといった使い方があるのだという。エレコムでは7インチからの中小画面を豊富に用意することで、そういった需要に応えていくという。

バッテリーレスの小画面タブレットを多数展示。

古き学校と旅館にもデジタル化の波が

 ブースには教育現場向けの無線アクセスポイント「WAB-M2133」も展示されていた。これは「1人1台」を目標としているタブレット授業において重要な「同時接続性」と「通信処理の平等性」を追及した製品。大量の端末が同時に使用されている場合でも、授業資料のダウンロード速度などが一部の端末に偏らない「平等通信機能」を搭載している。政府は2020年度をめどに、公立小中高へのデジタル教科書の導入を目標としているものの、なかなか進んでいないのが現状だ。特に問題となっているのが、学校への無線アクセスポイントの設置で、例えば栃木県の導入率はおよそ50%弱だという。

 LAN配線が困難な学校や店舗にIP通信が必要な機器を導入する際、すでに構築されているアンテナ線を使ってIPデータ通信を実現する「同軸線モデム」などもラインナップされている。これは先日エレコムのグループ企業となった、情報伝送機器を扱うDXアンテナ社の製品。ネットの出入り口をDXアンテナが補完し、その両端に接続する機器群をエレコムが提供するというわけだ。

端末ごとの通信処理が偏らないようにする「平等通信機能」を装備したエレコムの無線アクセスポイント「WAB-M2133」。

同軸線モデムを導入することで、無線LANの届かない場所でもインターネットが使用可能に。

 一方、外国人観光客が口を揃える日本への要望に「フリーWi-Fiの充実」がある。実際、観光客が興味を持つような歴史ある旅館ほど設置が遅れているというから事態は深刻だ。そこでエレコムは、初期調査を含めたホテル・旅館へのWi-Fi化ソリューションを推進中。実際に現地まで赴き、配線状況などを調査したのち、小型ルーターもしくは無線アクセスポイントの設置工事を行うという。